劇場公開日 2024年2月2日

「映像史上もっともカッコいいルイ16世。」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映像史上もっともカッコいいルイ16世。

2024年2月29日
PCから投稿

「ベルばら」に夢中になってプチ・トリアノンにも行ったし、元ネタとしてツワイクの「マリー・アントワネット」も読んだ者として、デュ・バリー夫人が主人公の映画と聞けば観ないわけにはいかない。が、蓋を開けてみれば、もともと興味のあるモチーフだけにふむふむなるほどとうなずきながら観ることはできたが、イマイチ監督主演のマイウェンがデュ・バリー夫人の物語をいま語りなおす理由がわからない。あと、もうちょっと若くしてやる役ではなかったか。まあ、多くを求めず歴史物のバリエーションとして楽しめたのだから文句はない。いや、ちょっとある。おそらくフランス革命周りの映像化作品で、一番カッコよくてナイスガイで頼りになるルイ16世であり、いったいどうしてここまでルイ16世推しなのかと不思議に思ったが、演じてるイケメンはマイウェンの息子だそうじゃないですか。いくらなんでも身内贔屓がすぎるよ。そしてフランス語がわからないのでジョニー・デップのフランス語演技がどうなのか判断できないが、ジョニー・デップのルイ15世は愛嬌があってルイ15世としてとても新鮮でした。

村山章