劇場公開日 2024年2月9日

「ヨ・ジング君を観るためだけに」同感 時が交差する初恋 ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヨ・ジング君を観るためだけに

2024年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

最近は、ドキュメンタリーや重めの人生ものが多かったので、久しぶりの恋愛映画で箸休め。ただただヨ・ジングくん目当てで鑑賞を決めていた本作品、20年ほど前に大ヒットした映画「リメンバー・ミー」を時代設定を新たにリメイクした作品だそう。
タイムリープものの映画はすでにたくさん存在しているし、少し見始めれば展開はすぐに想像がつくようなストーリーではありました。しかし本作品の見どころは(私の)、俳優ヨ・ジング様の演技です。韓国ドラマがお好きな方ならお馴染みの人気俳優さんですが、特にオススメな作品は「ホテルデルーナ」「王になった男」でしょう。「太陽が抱く月」では子役として大活躍、最近でいえばシン・ハギュンとダブル主演を務めた「怪物」が記憶に新しいです。前作では、いつものあのはじける笑顔を封印。息を呑むような存在感で魅了しました。まだ若干20代にしてキャリアは十分!!今後ますます目が離せない俳優さんなのです。もっと背が高くてイケメンな韓国俳優さんは山ほどいるのですが、彼の魅力はやはり類稀なその演技力。役を掴む才能が極めて高いように思います。これから鑑賞予定の方は、特に彼の顔の表情にご注目いただきたいです。一番の注目シーンは、逃げ出した亀を見つけた親友とハンソル(キム・へユン)を遠くから見ているシーン。ここでの彼の絶望した表情は是非とも見逃さないでほしい。個人的には、未来なんか変えるつもりで、ハンソルと幸せになって欲しかったですが、若い頃の恋愛ってこんなふうに自信がなくて、弱虫だったのかもしれません。
韓国における公衆電話や携帯電話、プリクラなど、時代背景的なものは日本と似通っていると思いますので、理解をこえることはありませんでしたが、時代による細かい言葉の面白さが今ひとつ理解できなかったのは、残念ではありました。とはいえ、不器用にも恋を成就させようと奮闘するヨ・ジングくん、幸せの絶頂からどん底へ切なくも突き落とされる悲劇のヨ•ジングくん、そっと陰ながら恋を応援するヨ•ジングくんと、様々な顔のヨ•ジングくんを観ることができたので、今宵は満足です!!
天才俳優ヨ•ジングくんを、もっともっと知ってほしい!その想いひとつで本日のレビューは書かせていただきました。

ななやお