Saltburnのレビュー・感想・評価
全7件を表示
面白かった
フェリックスとオリバーのサマーバケーションの物語。
最初の30分が退屈で苦痛で一度見るのをやめた。
やっぱり気を取り直して見直すと、そこからは怒涛の展開。
主人公のオリバーは奨学金で通う大学生。
オックスフォード大の他の大学生とは、お金の使い方や生活スタイルが大きく違う。
ある日、お金持ちのフェリックスが困っているところを助けて友達になる。
ここまでが最初の30分。ここからが怒涛の展開。
———————
フェリックスの気まぐれで、オリバーは夏休みの間はフェリックス家に行くことに。
フェリックスは由緒ある家庭で、豪華な屋敷に住んでいた。フェリックスの家には、他にも数人の居候がいる。
執事なんかもいたりして。
ただし、全員が少し変。
主人公のオリバーはもっと変。
会話の切り替えが早く冷淡な母親。
機械のように生真面目だがパーティを開催する父親。
弟の友達(オリバー)を誘惑する姉。
ロシアから逃げてきたと大きな嘘をつく母の友達。
こそこそ嗅ぎ回るフェリックスのいとこ。
気づいたら後ろに立っている執事。
そして、フェリックスの風呂をこっそり覗くオリバー。
フェリックスが好きすぎて変態なオリバー。
ストレートだがフェリックスが好きなオリバー。
——————
最初は普通の青春。
途中から謎の出来事が起こり始める。
母が思い立って「いつまで家にいるのか、もう自立しなさい」と自分の友達を家から追い出す。
すると、次の週に友達が亡くなっている。
このような展開が続いていく。
—————-
でも、1ヶ月も一緒に過ごすと家族みたいになるよね。
1週間は楽しいけど、1ヶ月は厳しくない??
主人公の年齢に少し無理があるけど、充分楽しめた。
Murder On The Dancefloor !
「ドッペルゲンガー現象」と「嵐が丘」主題だ
1時間26分に
「ここはお前が来る所じゃない。オリヴァー人形を作る不気味な工場へ帰れ」と言う台詞が出てくる。
人形ってDUMMYって事で、
idolとかidiotで決して良い意味ではない。
スタンリー・キューブリックの「シャイニング」?
語りたい事は沢山あるが、
ドッペルゲンガー現象と
嵐が丘だねぇ。
オリヴァーは現在の「ヒースクリフ」が「招かれざる客」として「シャイニング」している。
オックスフォード大学じゃなくても良かったんじゃ無い♥
傑作だ。
最後の「Murder on the Dancefloor」
ソフィー・エリス・ベクスター
ディスコぽくて僕の世代にはどストライクな音楽。アマプラした。最高!
プロミシング・ヤング・ウーマンの監督♥やったー。
髭面が居ない男世界を崩そうと頑張った女主人。最期に残念ながら、ク◯ガキに。やっぱり、モザイク無しで見せなきゃ!
男世界は更に狂気乱舞す。
成り上がり・・・貴族に憧れた青年
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネルの
監督第2作目。オリジナル脚本もフェネル。
日本では劇場公開されなかったのは、それほどの観客動員が見込めないって
ことでしょう。
2006年。優秀だが家柄も悪く容姿も冴えないオリヴァー・クイッ
は(バリー・コーガン)は、
オックスフォード大学のキャンパスで浮いていた。
しかし自転車がパンクして困っていたフェリックス
(ジェイコブ・エロルディ)に、
自分の自転車を貸したことから、友達の仲間入りをする。
入学直後、オリヴァーの父親がドラッグの過剰摂取で死亡する。
母親も精神に問題を抱えているとオリヴァーは落ち込む。
それに同情したフェリックスは「SALT BURN」にある私邸に
彼を招待してくれる。
そこは貴族のお屋敷だった。
ヘンリー3世から8世までの肖像画が廊下に並び、ライブラリーには
シェイクスピアの初版本がズラリと並ぶ。
そして美術品や16世紀のガラス器など金目のものがズラリ。
夕食はタキシードの正装でフルコースを食べるのだ。
そんなお屋敷で貴族の真似事をするオリヴァー。
フェリックスの家族は変わり者で姉は摂食障害に精神も不安定。
しかしオリヴァーは次第に家族に食い込んで行く。
父親の死で母親が悲しむのを見兼ねたフェリックスはオルヴァーの故郷に
無理やり連れて帰る。
すると普通の中産階級の持ち家に死んだ筈の父親は生きており、
精神疾患の母親はオリヴァーの帰りを待ち誕生日のケーキと
夕食を用意してあった。
オリヴァーは不幸な生い立ちと偽っていたのだった。
2人の間にひび割れが入る。
そしてフェリックスに悲劇が・・・。
パーティーで深酔いした夜、家の迷路にハマって
死んでしまうのだ。
弟の死を受け止められない姉が浴槽で手首を切って自殺する。
フェリックスの父親のカットン卿から、
「幾ら払えば出ていってくれる?」と言われたオリヴァーは
屋敷を後にする。
そして数年後、フェリックスの母親(ロザムンド・パイク)と偶然再会する
オリヴァー。
「近くにアパートを借りてるのよ」
その後はなぜか駆け足で、
ロザムンド・パイクは意識不明で人工呼吸器を付けられて
寝ている。
鼻歌混じりに人工呼吸器を外すオリヴァー。
そしてラストはカットン家の屋敷と財産を手中に収めたオリヴァーが、
全裸で「マーダー・オブ・ダンスフロア」の曲に合わせて狂ったように
全裸で踊りまくるのだった。
《オリヴァーの目的なカットン家の家柄と財産だったと言うお話し。》
オリヴァー役のバリー・コーガン。
「聖なる鹿殺し」や「イニシェリン島の精霊」で独特のヤバさを漂わす
性格俳優だが、風采があがらず捻じ曲がった性根の男を演じさせたら
天下一品。
共感はしないけれどそれなりに面白い映画だった。
底意地の悪さにモヤモヤ
一人でデカい屋敷に住むの、寂しそうだなぁ〜っと。乗っ取りものだが爽快でもないのは、主人公がそもそもまずまずの出身だからか。そういった、「まずまず」のところへの作者の敵意みたいなものが感じられる気がして、作者の底意地の悪さに個人的にはあまり好きにはなれない映画だった。
良い意味で裏切られた
序盤は、金とコネの世界で居心地の悪そうなオリバーに共感し、格差を超えた友情の獲得を応援するような気持ちにさせられましたが、段々とあれ?あれ?と。
主人公のモノローグもあり、どこか不穏な緊迫した雰囲気も漂っていましたし。
主導権はフィリップスにありオリバーは執着して追いすがる立場と思いきや。
憧れや愛情が憎しみに変わるパターンかと思いきや。
底辺で育った経済的弱者から強者への復讐かと思いきや。
一筋縄ではいかないストーリーテリングで、色々と良い意味で裏切られました。
ここまでする動機がわかりにくい、サイコパスだったということか、しかし愛情的なものはあったようにも思えるが、目的は結局こういうことだったのか、などとモヤモヤさせられつつも、やはりラストシーンのインパクトに持って行かれてしまいました。
役者陣も美しい映像もブラックなテイストも良かったと思いますし、やはり主演のバリー・コーガンの演技が素晴らしく見応えがありました。
面白いとは思いつつも…
場所がソルトバーンに移ってから面白さが猛加速した
どんどん変わる展開に、夢中になってたんだけど、
終わり方、それでいいんかい?っていうのはあって。
やや、クィアベインティングに見えなくもなかったり。
『アバウトタイム』『ドリーマーズ』
『メランコリア』『太陽がいっぱい』など、
様々な映画を思い起こしたりして。
そのどれもが好きだから、どのシーンも良かったんだけど。
なんか、ラストに納得がいかないのよね。
エメラルド・フェネル監督作って、思えばいつもそうだな。
期待を超えてはいるんだろうけど、それでいいの?って疑問が残る。
しかもオープンエンディングとしてでなく、
こうあるべき!って感じに見えるから余計モヤモヤするのよな。
キャリー・マリガンは毎回死んでいるし、
なんとも複雑な気持ちになる…。
物語のために人を殺すことを厭わない人だとも思った。
なんでだろう。
本当に中盤までは、「これは去年のベストに入れるべきだった!」
とか思っていたのに、鑑賞後は全くそう思えないのよ。
それでも、
バリーコーバンはやっぱり天才的に良かったし、
あの"DAD"の石の行方とか、使い方とかも良かった
バリー!
彼のSNSで知った新作。
ずっと気になってたのよね〜
Amazonで観られるとわかり早速!
いや〜さすがバリーだった(笑)
ぶっ飛んでた。
あんな役が出来るのって、なかなかいないかと。
フェリックスのママもベタ褒め(本音かどうかは不明)だったが、バリーの綺麗な眼は不思議な力がある。
フェリックスの金持ちっぷりも半端ではない。
最初の自宅?ツアーも笑えた。
フェリックスの家族もまともそうでみんな癖が強い。
使用人も。
あそこまで格差を見せつけられたら僻んでしまいそうだが、逆に清々しい気持ちになれるかも。
邪魔なファーリーも小狡く追い払い、じわじわ侵食するオリバー。
そもそも家柄も知っていて近づいた?
あの「聖なる鹿殺し」を彷彿させる鹿の角。(似合うんだけど)
やっぱりバリーだったな〜。
普通では終わらない。
全7件を表示