沖縄狂想曲のレビュー・感想・評価
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沖縄問題への入口として最適
本作を見るまでは、米軍基地はアメリカが日本に無理強いしているものと思っていたが、実際は、基地建設で生じる数兆円の金に日本の一部の政治屋(及び利権団体)が群がり私腹を肥やすために日本から撤退させない一面があることを知った。
具体的には岸家(安倍晋三の爺さん)や麻生財閥のセメント利権など。こうした連中が昭和から令和まで沖縄を食い物にしてきた。
また、辺野古基地における鳩山由紀夫氏の「最低でも県外」が外務省が偽造した公文書によってつぶされた話を鳩山さんが語るなど、政府が国民に知られたくないことをタブーなく映像化しています。
オスプレイ、米軍ヘリ墜落、制空権(日本の国土の制空権を米軍が仕切る)、米兵の犯罪、基地問題…これらを、地元住民や大学教授などの識者のインタビューを中心に問題を炙り出しています。
国会で日米合同委員会に言及した山本太郎さんの映像も使われており、敗戦国日本がいまだにアメリカの支配下にあり植民地であること、それを一部の政治屋や利権団体が死守していることが、よくわかります。
沖縄問題の大きなトピックを網羅し深掘りもしているので、入門編として最適な映画だと思います。
前半のインタビューパートが長くて少し退屈だったので、構成にもう一工夫欲しく、星4つとしました。
今も捨て石にされ続ける沖縄。後半の日米合同委員会に驚く。 プロパガンダだが日本人全員見た方がいい。映画.comの作品情報に公式サイトへのリンクがないのはミスなのか意図的か? 他のサイトは皆んな有る。
沖縄は戦中、戦後、返還後、そして今も犠牲を強いられ捨て石にされ続けていることがよく分かる。
基地が無くなったほうが経済効果が高いことも実例で描かれる。
つまり、「沖縄は基地から経済的恩恵も受けているから基地にも利点がある」 なんてのが、全くのウソであることが分かる。
米中戦争になれば沖縄の米軍基地にミサイルが飛んでくる。誤差数十センチのピンポイント誘導弾でも、誤爆で多数の沖縄県民が死ぬことも十分考えられる。
僕も米軍横田基地が近いから他人事ではない。ぜったい横田基地にミサイルが飛んでくる。また、よくオスプレイや輸送機が飛行訓練でグルグル旋回しながら1時間以上飛び回ってる。頻度は把握してないが、子供の頃からの日常風景だ。オスプレイがうちに堕ちたら日本政府と米軍の費用で建て直す予定。
日米合同委員会
・米軍の要求を日本の官僚が聞いて実行する会議(日米地位協定で拒否できない)。
・国会の承認不要。
・首相にも報告されない。
・出席者:米国は大使1人以外は全て軍人幹部。
日本は高級官僚のみで政治家はゼロ。
・非公開。内容の公表義務なし。
僕のように日米合同委員会の実態を初めて知ってビックリした人は、政治に対する無知と無関心を大いに反省すべきである。
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