劇場公開日 2024年1月26日

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「見事に永井豪ワールド全開!!!」唐獅子仮面 LION-GIRL HALUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見事に永井豪ワールド全開!!!

2024年2月6日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

萌える

日本語吹替版にて鑑賞。

西暦2045年、謎の隕石群が飛来して地球に衝突。巨大津波によりすべての大陸が破壊され、地上の99.9%が海中に沈み消滅。ほぼすべての生物が絶滅した。地球上で残された土地は、関東平野のみとなる中、やがてそこは《NEO NIPPON》と呼ばれる国となり、30年に及ぶ内戦の末、初代将軍となった藤永暢秀が国家を統一し、独裁幕府を開いていた。

だが、生き残った約700万人の人類の最大の脅威は、隕石が発する謎の光線による感染症と、光線を浴びても生き残り、隕石魔獣と化して生存者を襲う《アノロック》の存在だった。

そんな地獄に射した一筋の光明こそ、人類最後の守護神・唐獅子仮面であった。彼女は残されたわずかな世界を救うためにすべてを賭けて戦うのだった・・・。

といったイントロダクションで始まる映画でした。

要約しますと、西暦2045年に謎の隕石群の衝突で、陸地は関東平野のみとなり、全人口が約700万人になった地球で巻き起こる国家を牛耳る独裁幕府と戦う超能力を持つ女性、緋色組組長見習い・緋色牡丹こと唐獅子仮面のお話。

率直な感想としましては、
案外、当初想像していたよりかは、製作予算の兼ね合いなのか、低予算映画特有のB級臭はプンプンするものの、米国産逆輸入の日本映画にしては、意外にまともな内容で感心しました。

背景設定がちょっとややこしいので仕方がないにせよ、やたらと説明台詞が多いのが気にはなりましたが、それ以外には、脚本も特段に笑いを狙っている訳でもなく、至極真面目に作ってありましたし、その点は好感も持てました。

冒頭シーンから登場人物が男女ともに上下素っ裸が当たり前の演出の割りには、一応、R15指定ではありますが、18禁映画でなかったのは、劇中に特にセックス描写などがなかったからなのかも知れないですが、特に変なイヤラシさも感じる事もなく観られる特撮アクションヒーロー物で、先日観てきましたドニー・イェン主演の武侠映画の『シャクラ』よりかは、あくまでもストーリー重視に捉えて考えますと、なかなか分かり易くて面白かったですね(笑)

低予算映画ながらも、原案・キャラクターのみしか関わっておられない漫画界の巨匠・永井豪先生の世界観にもしっかりと忠実に、見事にまで永井豪ワールド全開で実写映画化を実現して下さって、光武蔵人監督の力量には感服してしまいました。

低予算映画・B級特撮映画の代表格『片腕マシンガール』や『ロボゲイシャ』や『ゾンビアス』などでも有名な井口昇監督の場合には、脚本・演出が、ややお笑いの方にも走られてしまう傾向にありましたが、この『唐獅子仮面/LIONーGIRLl』の光武蔵人監督の場合には、ツッコミどころは満載ながらも、かなり真面目に作ってる点が私的にはなかなか良かったです。
決して万人受けはしないかも知れないですが、まさに映画秘宝系作品と言っていい映画でしたね。

難点を挙げるとすれば、少々無駄にも感じるシーンも有り、冗長気味な作品にも感じましたので、編集をもっと大胆に行なって映画の尺をあと20~30分は縮小してくれれば、もっと観易くなっていたかも知れないなとは思いました。この内容で121分は、かなりしんどかったです!!!

私的な評価と致しましては、
永井豪先生の世界観を再現するに当たって、沢山の全裸シーンなども用いながらも、変なイヤラシさを感じることなく、低予算の中、永井豪ワールド全開の実写映画化を実現して下さった点は光武蔵人監督のその力量や、真面目に作ってあるその誠実さに感服しました。
あとは、映画の尺をもう少し短く出来たら良かったかなと思われましたので、次回作ではその点を考慮した作品になることを期待したいですね。

※尚、本作品は、永井豪先生の原案・キャラクターデザインに基づいた映画でもあるので、永井豪先生が石川県輪島市出身ということからも、「今年の元日に発災した令和6年能登半島地震で被災された方々に対して、少しでも支援や復興の一助になればと思い、本映画の収益の一部を令和6年能登半島地震への義援金とさせて頂くことと致しました。」とのことですので、皆さんも本作品を観る事で義援金の一助ともなりますので是非ご鑑賞下さればと思います。

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HALU