劇場公開日 2024年2月23日

「豪快な鉄拳アクションに相変わらず胸がスカッとする快作」犯罪都市 NO WAY OUT 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5豪快な鉄拳アクションに相変わらず胸がスカッとする快作

2024年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

お馴染みマ・ドンソクが、極悪犯罪人たちやその組織に怒りの鉄拳を喰らわす武闘派ポリスアクションも今回でシリーズ第3作目。プロレスラーのような体格から発せられる重量感たっぷりの身のこなしは相変わらず迫力満点で、かと思えば職場の仲間と阿吽の呼吸でワイワイやりながら、凶悪事件の合間に巧妙な笑いが挟み込まれていく。こうして織りなされる緩急のリズムがたまらない。作り手側も観客がこのシリーズに何を期待しているのか十分に理解しているようで、本作はもうキャラ紹介や小難しい展開は抜きにして、もうラストまで一直線に見せ場、見せ場の連続。行方がわからなくなった麻薬をめぐって日本のヤクザまで乗り込んできて、豪快なバトルロワイヤル的様相が繰り広げられていく。國村隼や青木崇高ら日本人キャストも好演。とりわけ凄まじい目力で睨みを利かせ、血も涙もなく刀で叩き斬るリキ役の青木の存在感が、意外なほどこのシリーズにハマっている。

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牛津厚信