劇場公開日 2024年2月2日

「マネー映画というよりも、家族愛を描いた映画!」ダム・マネー ウォール街を狙え! ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0マネー映画というよりも、家族愛を描いた映画!

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コミカル×シリアスをうまく混ぜあわせ、絶妙なバランスでつくりあげられた作品だと思います。

主人公家族(夫婦、弟、両親、そして亡くなっている姉)の愛情を描きながら
女子大生の2人、看護師、ゲーム店店員など、群像劇的な要素も入れていて
実に人間ドラマとして面白かったです。

事実をベースにしたドラマということで、
マネーを中心に取り上げられている映画だろうという先入観がありましたが
それは話の軸に過ぎず、描いているのは家族愛だなと思いました。

それから主人公のYouTubeをきっかけに、主人公をフォロー(YouTubeのみならず実際も)する
フォロワーがいることも、主人公の人間性をあらわしていますね。

特にラストでの弟へのプレゼントは実にニクい。
私も感激しました。

それにしても、コロナ禍中の出来事を描いた作品はさほど見受けられませんが、
本作はマスクへの言及等、コロナ禍を意識するつくりになっていますし、
加えて、マネーの動きがすべてスマホやパソコンの“数字”でしかないのが、
世界は変わったな〜と感じました。
宮崎は今でも映画のチケットは「現金可」の販売機利用が圧倒的に多いです。
これはエリアによって異なるのでしょうね。

というわけで、実に良くできている作品ですが、
マイナーなのでなかなか集客は難しいだろうなと思います。
そこが残念ですが、多くの方に観ていただきたいです。

ひでちゃぴん