劇場公開日 2023年12月29日

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「守りたいもの。」ブルーバック あの海を見ていた MARさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5守りたいもの。

2023年12月31日
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知的

幸せ

海洋生物学者である主人公アビーが、脳卒中で倒れた母の為帰郷。もう言葉を発せない母と過ごしながら、海で育った日々を思う物語。

2023年最終鑑賞作品!…1年早いなぁ…。

さておき、オーストラリアの美しき海の画は素晴らしいですね。しかし、その生態系を脅かす開発計画が進み…母親ドラとともに闘っていく。

僅かな力ながらも、この海を守るべく活動する姿には勇気をもらえますね。それだけでなく、母と娘の関係性もうまく絡め物語が彩られている印象。マッカの招待状の定義はオシャレすぎますねw

そして、最初は皆メスとか驚きですね。あとはリーフシードラゴンも見事過ぎる擬態!ストーリーもそうですが、何だかこっち方面を勉強してみたくもなった。

地元の事情も色々あるとは思いますが、確かにこの自然は守られ続けて欲しい…。

思いの外ヒヤッとさせられる場面もあるし、なんなら地元の海を守り続けたいドラと広い世界を見たいアビーの軋轢を主軸にしたストーリーも観てみたいとも思った。

ずっとここに居る…ドラの人生はブルーバックそのものだったんですね。

そして最後のBLUE BACKのタイトル、ここへ来て漸くタイトルに込められた二重(…三重?はたまた四重…もしかして5重⁉)の意味に気づいた。遅いですね(笑)

オーストラリアの海に沈む美しい夕日と終わりゆく年を重ねながら、今年最後を飾るに相応しい作品だった。

MAR