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ブラックでお下劣なギャグもパワーアップ
誕生から20年を経て、絶対ないと思っていた、シンプソン一家のスクリーン進出。冒頭、お約束のテーマ曲がパンク調になったかと思えば、ライブ演奏するグリーンデイが登場(声はホンモノ)。その後、「タイタニック」な溺死(笑)を遂げた後、教会のパイプオルガンが奏でるのは、彼らのヒット曲「アメリカン・イディオット」だ。メディアに惑わされる現代アメリカ人(&ブッシュ大統領)を皮肉った、この曲こそがまさに本作のテーマだろう。
一家が暮らすスプリングフィールドで、環境汚染が超悪化(ことの発端はもちろん、ダメ親父ホーマー)。後のパニックを恐れた、シュワルツェネッガー大統領(声はニセモノ)率いるアメリカ国家は、町を巨大ドームで完全封鎖。さらに、「バタリアン」ばりの核爆弾投下計画を進める。暴徒と化した住民に襲われた一家は、「サイン」ばりの兆候に導かれながら、平和を取り戻すために立ち上がる。政府の広告塔としてトム・ハンクス(声はホンモノ)が登場するなど、総勢11人の脚本家のアイデアが詰まりに詰まり、ブラックでお下劣なギャグもパワーアップ。日本語吹き替え云々で、見逃すのはもったいほどのスケールのデカさだが、TVシリーズ同様、後味サッパリ。こんなところも、「シンプソンズ」の魅力である。
(くれい響)
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