イルファン・カーン

インド・ジャイプル出身。1987年、ニューデリーのナショナル・スクール・オブ・ドラマを卒業し、その後ムンバイを拠点に俳優として活動をはじめ、88年にミーラー・ナーイル監督の「サラーム・ボンベイ！」で映画デビューを果たす。TVドラマではソープオペラや歴史ドラマに数多く出演。英ロンドンを拠点に活動していたアシフ・カパディア監督の「The Warrior（原題）」（01）の主演に起用されて以降、活動の場が広がり、ナーイル監督の「その名にちなんで」（06）をはじめ、アンジェリーナ・ジョリー主演の「マイティ・ハート　愛と絆」（07）、ウェス・アンダーソン監督の「ダージリン急行」（07）などに出演。アカデミー賞作品賞に輝いた「スラムドック$ミリオネア」（08／ダニー・ボイル監督）では主人公の青年を詰問する警察官を熱演した。その後も「アメイジング・スパイダーマン」「ライフ・オブ・パイ　トラと漂流した227日」（ともに12）、「ジュラシック・ワールド」（15）といったハリウッド大作に出演する一方で、母国でも「Paan Singh Tomar（原題）」（10）でインド国家映画賞の主演男優賞を受賞し、カンヌ国際映画祭の批評家週間で観客賞を受賞した「めぐり逢わせのお弁当」（13）で主演を務めた。