西田敏行

福島県出身。中学校卒業後に上京する。明治大学を退学し、60年代後半からTVドラマに出演。70年、劇団青年座に入団して「情痴」で初舞台を踏み、翌年には「写楽考」で座長を務めた。74年、「沖田総司」で本格的に銀幕デビューを果たし、「悪魔が来りて笛を吹く」（79）で映画初主演を務める。TVドラマ「西遊記」（78）の猪八戒役や、「池中玄太80キロ」（80）でのコミカルな演技でお茶の間の人気者に。81年にはシングル「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットした。一方スクリーンでは「北斎漫画」（81）、「植村直己物語」（86）、「敦煌」（88）などで本格派俳優として活躍。88年に1作目が公開された「釣りバカ日誌」シリーズは、三國連太郎との“ハマちゃんスーさん”コンビで正月映画の定番になり、最終作「釣りバカ日誌20 ファイナル」（09）まで番外編を含め22作品が製作された。その他、「学校」（93）、「ゲロッパ！」（03）など多数出演。08年、紫綬褒章を受章した。