サイモン・ヤム

香港出身。1970年代半ばにスーパーモデルから俳優に転身し、香港のTVネットワーク「TVB」と契約して数々の映画やTVドラマで主演を務める。80年代後半から映画に軸を据え、日本製アクション映画「ファイナル・ファイト 最後の一撃」（89）などを経て、チョウ・ユンファと共演した「フル・コンタクト」（92）の演技で高い評価を獲得。

香港の黒社会を舞台に描いたスタイリッシュな青春群像劇「欲望の街」シリーズ（96～97）は若年層に支持されて大ヒットし、半年で3作が製作された。 03年には「トゥームレイダー2」でハリウッドデビューし、ジョニー・トー監督作「PTU」に主演。

以降「SPL 狼よ静かに死ね」「エレクション　黒社会」（ともに05）、「エグザイル　絆」（06）、「イップ・マン　序章」（08）など、香港製ハードボイルドアクションに欠かせない存在となる。19年、中国広東省での宣伝活動中に刺されて病院に運ばれるも、療養を経て俳優活動に復帰した。プロデューサーとしても活躍。