米脚本家組合賞は「ホールドオーバーズ」「アメリカン・フィクション」

2024年4月22日 21:00


「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」

米脚本家組合(WGA)に所属する脚本家の投票によって選ばれるWGA賞が、4月14日に発表された。

映画部門のオリジナル脚本賞を受賞したのは、「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(アレクサンダー・ペイン監督)のデビッド・ヘミングソン。同作は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校を舞台に、嫌われ者の教師(ポール・ジアマッティ)と寄宿舎に居残ることになった学生(ドミニク・セッサ)、食堂の料理長(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)という、それぞれ立場の異なる3人が2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ランドルフが助演女優賞を受賞した。

映画部門の脚色賞は、「アメリカン・フィクション」のコード・ジェファーソンが受賞。同作は、作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家が、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけず名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマだ。監督・脚本を務めたジェファーソンはアカデミー賞脚色賞も受賞した。

2024年のWGA賞は、昨年の5カ月間に及んだストライキの影響を受け、アカデミー賞後に受賞が発表される異例のケースとなった。なお、アカデミー賞脚本賞はWGA賞では資格対象外だった「落下の解剖学」のジュスティーヌ・トリエアルチュール・アラリが受賞した。

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 【「胸騒ぎ」評論】精神的疲労度はR18+級 延々と続く“嫌なおもてなし”が格別の地獄へと誘う最狂映画

    1

    【「胸騒ぎ」評論】精神的疲労度はR18+級 延々と続く“嫌なおもてなし”が格別の地獄へと誘う最狂映画

    2024年5月5日 19:00
  2. オーディオ専門誌「HiVi」が選出“感動が味わえる 音の名画100選” 1940年~2023年まで全リスト公開

    2

    オーディオ専門誌「HiVi」が選出“感動が味わえる 音の名画100選” 1940年~2023年まで全リスト公開

    2024年5月5日 11:00
  3. 【「殺人鬼の存在証明」評論】実在のシリアル・キラー、チカチーロをモデルにしたギミック満載のロシア製サスペンス

    3

    【「殺人鬼の存在証明」評論】実在のシリアル・キラー、チカチーロをモデルにしたギミック満載のロシア製サスペンス

    2024年5月5日 14:00
  4. 【「無名」評論】2大スター競演とノスタルジックな映像美、巧みな構成で描くスパイ・ノワール

    4

    【「無名」評論】2大スター競演とノスタルジックな映像美、巧みな構成で描くスパイ・ノワール

    2024年5月5日 08:00
  5. YOASOBIが「『物語』シリーズ オフ&モンスターシーズン」主題歌を担当

    5

    YOASOBIが「『物語』シリーズ オフ&モンスターシーズン」主題歌を担当

    2024年5月5日 07:00

今週