タランティーノの映画館ビスタ・シアター、修復を終え「トゥルー・ロマンス」で再オープン
2023年11月8日 18:00
クエンティン・タランティーノ監督が2021年に購入した米ロサンゼルスの映画館ビスタ・シアターが、約3年にわたる修復を終え再オープンすることがわかった。
米Deadlineによれば、再開後の最初の上映作品は、タランティーノが監督デビュー前に執筆した脚本をもとに「トップガン」のトニー・スコット監督がメガホンをとった1993年の映画「トゥルー・ロマンス」。同作で、ビスタ・シアターはクリスチャン・スレイター演じる主人公とパトリシア・アークエット演じるヒロインが出会う劇場として登場している。タランティーノは11月11日に行われる特別上映イベントで司会を務めるとのことで、すでにチケットはソールドアウトしている。
ビスタ・シアターは、サンセット大通りにある単館劇場で1923年にオープン。周辺エリアの荒廃とともにポルノ映画専門劇場となった時期もあったが、80年代に改装。歴史ある映画館として新作映画のプレミアも頻繁に行われていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で閉鎖となり、タランティーノが購入後、リノベーションが進められていた。このリノベーションには35ミリ、70ミリフィルムの映写機や音響システムの向上なども含まれているという。
なお、ビスタ・シアターでは11月17日にイーライ・ロス監督のホラー映画「サンクスギビング」を35ミリフィルムで、11月22日にリドリー・スコット監督の新作「ナポレオン」を70ミリフィルムで上映する。