稲垣吾郎×新垣結衣「正欲」5人のセリフ入りキャラクターポスター&著名人絶賛コメント公開

2023年11月3日 12:00


5人のセリフ入りポスター公開
5人のセリフ入りポスター公開

第36回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞をダブル受賞、稲垣吾郎新垣結衣が共演し、朝井リョウ氏の小説を映画化する「正欲」の5種キャラクターポスター、著名人からのコメントが公開された。

原作は、「桐島、部活やめるってよ」「何者」で知られる朝井氏が、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されるやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。朝井氏は同書を「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品」と語る。映画は、家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、演出家・岸善幸と、脚本家・港岳彦が原作とは異なる、ある種のラブストーリーとして展開する。

不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜(稲垣)。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月(新垣)。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道(磯村勇斗)。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也(佐藤寛太)。自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する、大也と同じ大学に通う八重子(東野絢香)。無関係に見えたそれぞれの人生が、ある事件をきっかけに交差する。

このほど公開されたポスターで、稲垣演じる啓喜は「道から外れた生き方させられないよ」、新垣演じる夏月は「誰もひとりじゃないといい」、磯村演じる佳道は「この世界で生きていくために、手を組みませんか」、佐藤演じる大也は「なる前に毎日思う。朝起きたら、自分以外の人間になれていますようにって」、東野演じる八重子は「性欲とか恋愛とか結婚とか、全部関わらずに生きていけるならそうしたい」と、それぞれ劇中の印象的なセリフと共に、何かにとらわれたような表情を浮かべている。11月10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

▼コメント一覧

一般的、当たり前、何の変哲もない事の異常性が浮き彫りになる気分爽快な物語なのに、息も飲めずに喉が渇いた。
あらゆるものを多様性で括ってしまうのは簡単かもしれないが、そこからはみ出るものを社会は許容出来るのか?世間は厳しい目を向けるのではないか?映画の中で描かれた正しさの凶暴性に戦慄するだろう。
終わりに向かい、普通ではないとされる普通が少しずつ湧き出て、溢れて、漏れ出し、あらゆる普通に形を変えていった。
否定に怯えるあなたの側に、分かり合える誰かがいてくれる事を願う。こんな香ばしいまとめ方しちゃうくらい優しくなれる映画でした。
■EXIT 兼近大樹

ただの大多数の考えでしかない「普通」を強制される生きづらさ。
多様性という言葉を聞くたびに感じる違和感が描かれている。
をのひなお(漫画家「明日、私は誰かのカノジョ」)

羨ましいな。それが観た後に強く思う感情でした。
決して他人には理解できないと思っていた事を共感しあえる誰かと出会うことがどれだけ難しく奇跡的なことか。
日常にあるけど焦点の当たらない部分を刺激される好きな作品でした。
■GYUTAE(美容クリエイター・メイクアップアーティスト)

窮屈さも脆さも、苦しみの全てがなくなるなんて思わない。
ただわかってくれる人がいるだけでいい。
正解のない世界で、あの人が、自分が、 存在する意味を知りました。
堀井美香(フリーアナウンサー)

‘‘自分らしさ’’を求める社会のグロさ、人間の欺瞞。
普通って何?正しさって何?
全てのシーンが心の中で何度もリフレインする。
観る前の自分には戻れない。
なるほど、これは「問題作」だ。
■オカモトコウキ(OKAMOTO’S)

小説「正欲」が、感情が揺さぶられまくりの激おもしろ作品だったのですが、
映画「正欲」も俳優陣演技激ヤバのウルトラおもしろ作品でビビりました。
正欲」とんでもないです!
■ニューヨーク 屋敷裕政(お笑い芸人)

明日死にたくない人、
明日死なない人は観た方がいい。
明日生きてる人、
明日死んでもいいと思っていない人は観た方がいい。
観た方がいい。
千原ジュニア(お笑い芸人)

あなたが「(笑)」をつけてお菓子をつまむように嘲笑ったものたちの、切なる「正欲」に目を凝らす。
足場が裏返る感触に冷や汗をかくけれど、こんな感覚はなるべく皆が味わった方が良いに決まっているのだ。
あるシーンで、ぼろぼろの女の子がもっとぼろぼろの誰かに震えながら言葉を紡ぐ姿に心が震えた。
原作の秀逸な描写に色がついたようで、原作ファンも納得の一本だ。
戸田真琴(文筆家・映画監督)

理解されることを諦めた人たちが見る世界は、
どんなふうに映っているのだろう。
そう思わせるほど、皆が「同じ目」をしていたのが印象的でした。
西垣匠(俳優)

孤独を感じたことがあるすべての人のための映画がここにあった。
描かれる困難と希望。「自分を閉ざさないで!」そのメッセージが胸に刺さった。
笠井信輔(アナウンサー)

「普通、こうでしょ」は、暴力にも防御にもなる。
どっちかだけだと思っている人は、「普通」に食われてしまう。
■武田砂鉄(ライター)

ダイバーシティ、インクルージョン。意味が分かっているのは当事者だけ。
そんな実情をきれいごと抜きに暴き、耳に、眼に痛い。
本当の問題はマジョリティにあるの。
よしひろまさみち(映画ライター)

あのひとは“オカシイ“、こんなこと”アリエナイ“。そうやって目を閉ざしていませんか?
目を閉じるだけで人の心を”壊せる“。だから、目を開けて、見て、ください。
■氏家譲寿(文筆・映画評論家)

違和感を感じる世界でも生きようともがく強さが、
真実の言葉となって胸に突き刺さる。
静かなのにとてつもなくエモーショナルな人間模様、
本作はこの世界そのものを描いた傑作だ
■伊藤さとり(映画パーソナリティ)

たった一人、掛け替えのない「誰か」と巡り逢うだけで輝きだす日常。またはその反動。全てのキャストがかつてない歪な存在感を放ち作品世界をしっかり支える珠玉の群像劇だった。
■牛津厚信(映画ライター)

根昏いガッキーから目が離せない!
朝井リョウの代表作が新垣結衣の代表作に。
小説と映画の出会いが生んだキセキ、はんぱないっ。
■豊崎由美(書評家)

観客によっては共感に至らない映画なのかも知れない。
だが、新垣結衣磯村勇斗が演じる人物に対して、
誰もが何となく「わかる」という感覚を抱くことこそが重要なのだ。
松崎健夫(映画評論家)

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(C)2021 朝井リョウ/新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会

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