ビートルズ“最後の新曲” 短編ドキュメンタリー&ピーター・ジャクソン監督によるMV配信
2023年11月2日 16:00
世界的ロックバンド「ザ・ビートルズ」が先日、“最後の新曲”として発表し、話題を集めた「ナウ・アンド・ゼン」にまつわる短編ドキュメンタリー「Now and Then ザ・ラスト・ビートルズ・ソング」、ピーター・ジャクソン監督が手がけた「Now and Then ミュージック・ビデオ」が、ディズニープラスで見放題配信されることが決定した。
12分間の短編ドキュメンタリー「Now and Then ザ・ラスト・ビートルズ・ソング」は、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、そしてジョン・レノンの息子ショーン・レノンらの独占映像やコメントを交えながら、「ナウ・アンド・ゼン」の誕生秘話が語られる。
監督・脚本を務めたオリバー・マーレイは、「ザ・ビートルズの遺産は、現代の若者文化にとっても、最も重要な基盤のひとつとなりました。この物語を語る責任を与えられたことは大変光栄なことであり、私たちは皆、ザ・ビートルズに非常に思い入れがあるので、この作品は人々に、さまざまな感情を思い起こさせるものと思います。本作は、歴史上最も人気のあるエンタテインメントを世界に届けた4人の男たちの、兄弟のような絆の物語なのです」と語っている。
一方、同曲のミュージックビデオを監督したジャクソンは、「私たちはミュージックビデオで涙を誘いたかったのですが、アーカイブ映像だけで感動を生み出すのは難しいことです」と回想。「でも幸いなことに、このシンプルで美しい曲自体が、私たちのミュージックビデオ制作に大きなパワーを与えてくれました。私たちが作ったものには心からの誇りがありますし、この先何年も大切にしていきたいと思っています」と、楽曲に後押しされたMV制作の舞台裏を明かしている。
今回リリースされた新曲「ナウ・アンド・ゼン」は、完成までに50年以上の歳月を費やされた。長年、神話化していたレノンのデモテープは、1995年2月に、ビートルズ・アンソロジー・プロジェクトの一環として、マッカートニー、ハリスン、スターによって制作が始まった。しかし、70年代に録音されたレノンのボーカルを扱うには、ノイズ消去やボーカルと楽器の音声解析など、当時の技術ではクリアできない問題があり、未完成のままだった。
その後、ジャクソン監督がドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ Get Back」(ディズニープラスで配信中)の製作の際に開発したソフトウェアが、レノンの歌声とピアノパートを、別々のデータにすることに成功。オリジナルのレコーディングデータが、“4人全員”の参加により、ついにファン待望の新曲として結実した。
「Now and Then ザ・ラスト・ビートルズ・ソング」はディズニープラスで配信中。「Now and Then ミュージック・ビデオ」は11月3日から見放題配信される。