「第一回 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」コンペティション部門審査員決定!

2023年10月31日 10:00


審査員を務める伊藤歩
審査員を務める伊藤歩

11月23日より沖縄県・那覇市の会場を中心に開催される、環太平洋地域にフォーカスした新しい国際映画祭「第一回 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」コンペティション部門の審査員が決定した。また、本映画祭に期待を寄せる映画人らのコメントも到着した。

既に発表されている、審査員長のイランの巨匠アミール・ナデリ監督のほか、女優の伊藤歩、映画プロデューサーの仙頭武則、ウディネ・ファーイースト映画祭のディレクター、サブリナ・バラチェッティ氏、ハワイ国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターのベッキー・ストチェッティ氏の5人でコンペティション部門の審査を行う。

「Cinema at Sea」は、優れた映画の発掘と発信を通じて、各国の文化や民族、個々人の相互理解を深め、将来的に沖縄が環太平洋地域において新たな国際文化交流の場となることを目指し始動した映画祭。環太平洋の各国・島々で製作された映画作品を対象にコンペティション形式による優秀作品の選考と上映を行うほか、製作者向けに国際共同制作を促進するプログラムやワークショップなども行い、沖縄を拠点に環太平洋地域の映画産業を盛り上げる長期的な施策を構想している。

コンペティション部門のほか、環太平洋地域の島々から注目の監督を取り上げ、今年はハワイ出身の日系監督クリストファー・マコト・ヨギ監督を特集する特別セレクション「Director in forcus」、日本を含めた環太平洋地域で製作された作品を映画祭プログラマーが選出する「Pacific Islnds ショーケース」、アジア最大のVRデバイスメーカーのHTC社と連携するVR体験上映、特別贈賞「マブイ特別賞」(今年は高嶺剛監督)をはじめ審査員の過去作や沖縄未公開の話題作を紹介するスペシャル上映、ビーチでの野外上映、オープニング&クロージング上映という7つのカテゴリで、日本初上映作品を含む、約40作品を紹介する。

審査員長のアミール・ナデリ監督
審査員長のアミール・ナデリ監督

幅広い層が文化芸術に触れられる試みとして、沖縄最大の魅力の一つである美しいビーチを活かした野外上映イベントを実施。場所は南城市のあざまサンサンビーチ。「ユニバーサルビーチ」を掲げる、キャンプ場付きの会場で、映画好きだけでなく、誰もが楽しめる作品を上映する。11月24日(金)は16カ国を渡って島々をつなぐ音楽ドキュメンタリー映画「大海原のソングライン」、11月25日(土)は話題作「一秒先の彼」UD Cast(バリアフリー字幕・音声ガイド)付きの上映が行われる。

また、日本の映画祭では珍しいVR作品上映も目玉の一つ。アジア最大のVRデバイスメーカーHTC社と連携し、厳選した日本初公開の8作品を紹介。ベネチア国際映画祭で上映された「病気のバラ」とその関連作品のAR作品「病気のバラ:AR サウンドトラック立体絵本」も展示される予定だ。また、映画祭公式「VR パートナー」である「HTC VIVE ORIGINALS」による「VRフォーラム」も開催される。VR部門は 11/25(土)~11/26(日)の二日間で、那覇文化芸術劇場なはーとにて開催される。

多くの人々に本映画祭の取り組みを知ってもらい、映画祭への参加を目的としたクラウドファンディングが、10月31日で終了となる。映画祭の限定グッズや特別イベントへの優先招待など、魅力的な応援のリターンが用意されている。詳細は「MotionGallery」で告知中(https://motion-gallery.net/projects/Cinema_at_Sea)。

「第一回 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」は11月23日~11月29日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール等、那覇市内を中心とした会場で開催。会期中はトークイベントのほか、映画製作、企画者が製作資金を得るためのプレゼンの場であるピッチイベント、フォーラム、クリエイター向けワークショップなども行われる予定だ。チケットは11月から発売。プログラムなど詳細は公式サイト(https://www.cinema-at-sea.com/)で告知される。

▼各界からの応援メッセージ(順不同・敬称略)

矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)
新しいアジア・パシフィック映画祭が沖縄で立ち上がる! しかも発起人は、英語と日本語を自在に操り、真の国際人である台湾のスーパーナイスな映画監督/プロデューサー。俄然、応援します!

関根光才(映画監督)
第一回「Cinema at Sea」開催おめでとうございます。映画は、自分と異なる状況におかれたひとびとの心のありようを紐解いてくれます。沖縄という文化の交差点、様々な歴史的背景を持つ地点において国際映画祭が開かれることは、わたしたちがこれから共に何を観て、何を楽しみ、何を学び、何を考えるべきなのか…語りかけているかのようです。これからの大切な対話の契機とすべく、わたしたち映画制作者もこれから良い作品をお見せできるようがんばります。そして観客のみなさんと、より楽しく深みのある対話を紡いでいけることを願っています。

平一紘(映画監督)
「Cinema at Sea」という映画祭の名称にまず惹かれました。
沖縄市コザという文化交流が盛んな街に生まれましたが、映画での文化交流はほとんど経験がありません。すべてが情勢不安定な現代で、かつての武器を持たない国際文化交流拠点だった沖縄で、今この時代に映画を通した価値観の交流が目の前で始まりそうなことに興奮しています。
ヨーロッパ文明とアジア文明のぶつかるこの環太平洋で生まれた文化の熱はどんなものなのか。その映画をどうつくったのか。見たい、聞きたい、学びたい。
アジアから一番近い日本である沖縄で開催されるこの映画祭がどのように広がりうねりを見せていくのか、始まりの一年目、とても楽しみです。

藤岡朝子(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事)
環太平洋地域のまさしくヘソに位置する沖縄に、映画の才能が集まり、出会い、飛び立っていく。どんな映画祭になるのか、とても楽しみです!

暉峻創三(映画評論家 / 大阪アジアン映画祭プログラム・ディレクター)
世界の映画と映画祭を知り尽くし、国際感覚にも長けた黄インイク監督が、沖縄で新しい映画祭を立ち上げるという。地元映画ファンにとってはもちろんのこと、日本全国、そして海外からも参加する価値のある沖縄随一の国際映画祭になることは間違いない。

市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
映画祭が成功するための重要な要素として、おいしい食事が手軽に食べられる場所、ということがあります。その要素が完全に満たされる沖縄で、過ごしやすい11月下旬に開催される映画祭。行かないという選択肢はありません。

山下宏洋(イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター)
沖縄と台湾の映画人が那覇で企画する映画祭!
それだけでも興味沸き立ちます。しかもテーマは環太平洋。 どんなものになるか大変気になる!!

宮本亞門(演出家)
沖縄は万国津梁のごとく、万国の架け橋によって栄え、万国を平和にします。沖縄に国際映画祭を作る夢、大賛成です!今こそ世界をつないで、色々な価値観を学び、分断と反対の共存共生の思いを広げてください。ちばりよー!

川和田恵真(映画監督)
「沖縄で映画祭をやります!」初めてお会いした時にそう言った黄さんの眼はきらりと輝いていて、いったいどんな映画祭になるのだろう? と大きな期待を抱かせてくれました。台湾からやってきた黄さんが沖縄という土地で根付き、そこで新たな文化交流の場を生み出そうとしていることに勇気をもらいました。映画祭の成功を応援しています。

藤元明緒(映画作家)
開催おめでとうございます。「海がある映画祭」ってこれまで何度か参加してきましたが、なぜか心地よいんですよね。ここで色んな喜びや痛みを分かちあい、人々が映画と共に歩んでいく豊かな景色が広がっていくことがとても楽しみです。応援してます!

■山城智ニ(芸能事務所 FEC オフィス代表 / 映画監督)
沖縄には、他地域にはない魅力がたくさん詰まっています。 自然、文化、芸能、雑多な街、そしてそこに住む人、そこから始まるドラマ。 そういったものがあるゆる所で交差し重り合って、また新なモノを生み出す。 そんな場所で開催される映画祭が面白くない訳がありません。 これまでとはまた違ったアプローチで、まだ見ぬ作品を発見・発掘して世に送り出してくれるのではないでしょうか。ワクワクしながらその日を待ちわびています。 映画祭開催おめでとうございます。

仲宗根梨乃(ダンスエンターテイナー)
Cinema at Sea 開催おめでとう御座います! 私は小さい頃から今も変わらず映画が大好きです。映画が持つ影響力、Education 力、アート、パワー、メッセージ性、夢には何回も救われ勇気づけられました。沖縄も含め世界中には素晴らしい作品が今もなお創り出されている中、このような international film festival が沖縄で開催され世界中の作品が鑑賞できるプラス製作者向けのプログラム、workshop もあるなど、体験/学びもでき、現地の皆様も含めて世界中のクリエイター、映画ファンが沖縄で交流できる Cinema at Sea、最高としか言えません!

羽田圭介(小説家)
東京住まいの人間からすると、沖縄は南の旅行地で、そこからほんの少し先にある台湾もまた、飛行機で3時間半ほどと気軽に行ける海外だ。2つの場所とも、食べ物の材料や味付けの方向性はわりと似ている。
島という特徴からして、地政学的に諸々の緊張感をはらんでいたりもする一方、沖縄も台湾もともに、訪れてみると市井の人々は優しく、過ごして楽しい場所だ。
表に見えているものだけがすべてではないし、かといって裏に在る深刻な問題だけが真実でありすべてというわけではないのだろうなとも、思わせられる。
そんな場所である沖縄で開催される映画祭に、どんな映画が集まり、見ることができるのか。おおいに楽しみにしております。

バオバオ・チェン(『大海原のソングライン』プロデューサー)
映画『大海原のソングライン』のプロデューサーとして、2019年に監督と出演ミュージシャンであるSAMMY さんと一緒に石垣島の映画祭に参加したことをよく覚えています。彼はマダガスカルから5回のフライトを乗って沖縄に来て、上映に参加し、その後の現地のミュージシャンたちと交流セッションしました。いろんな島々が繋がる大変有意義な時間でした。この映画祭も、きっと素晴らしいものになると思います。

岸本司(映画監督)
Cinema at Sea 開催おめでとうございます! かつて貿易の中継地点であった沖縄が、本映画祭では異文化交流の中継地として発展していくことを願います。1895 年以降、映画が世界中で急速に発展したのは言語を超えた単純な表現の力だと思います。まず私たちは異なる文化を持つ多くの映画に接することが必要です。例え理解しづらい作品であったとしても、興味があれば後からテーマ性やその歴史的背景を知ることは出来ます。その楽しさが国際映画祭にはあります。本映画祭がそのための交流の場(作り手と鑑賞者が等しく話し合える場)にもなって欲しいと願っています。ともあれ新たな映画の祭典に祝福を!

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