「フレンズ」マシュー・ペリーさん死去

Photo by Phillip Faraone/Getty Images for GQ

米シチュエーションコメディ「フレンズ」のチャンドラー役として知られる米俳優マシュー・ペリーさんが他界したと、米各紙が報じている。ロサンゼルスの自宅のジャグジーで心肺停止のところを発見されたといい、現場に薬物は見あたらなかったという。54歳だった。

「フレンズ」は20代の若者6人の恋愛や友情、キャリアをコミカルに描いた人気シチュエーションコメディで、1994年から2004年にわたって米NBCで放送され、一世を風靡した。ペリーさんは、レギュラー6人の中のひとりであるチャンドラー役として人気を博した。21年に放送された同窓会スペシャル「フレンズ・ザ・リユニオン」でも、元気な姿を見せていた。

ペリーさんは「フレンズ」と並行して、人気ドラマ「ザ・ホワイトハウス」にゲスト出演して、シリアスな演技を披露。「スリー・トゥ・タンゴ」「隣のヒットマン」「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」といったハリウッド映画でも主演を務めた。

プライベートでは97年にジェットスキーでの事故をきっかけに、鎮痛剤から薬物、アルコールなどさまざまな中毒症に悩まされた。自らの経験を生かし、依存症に苦しむ人のために米マリブに療養施設「ザ・ペリー・ハウス」を建てている。

「フレンズ」の公式インスタグラムは、ペリーさんの写真を掲載。「マシュー・ペリーさんの訃報に接し、大きなショックを受けています。彼は私たちへの真の贈り物でした。彼の家族、愛する人たち、そしてすべてのファンにお悔やみ申し上げます」とのコメントを寄せている。