多部未華子×「silent」チーム 新ドラマ「いちばんすきな花」10月放送 4人の俳優が主演し、男女の友情を描く

2023年8月23日 05:00


“男女の間に友情は成立するのか?”
“男女の間に友情は成立するのか?”

多部未華子が、10月期にフジテレビで放送される木曜劇場「いちばんすきな花」でフジテレビ系連続ドラマ初主演を飾ることがわかった。4人の俳優が主演を務め、多部は主人公の一人・潮ゆくえ役を演じる。

完全オリジナル作品となる本作を手掛けたのは、2022年10月期に同局で放送され、社会現象化した「silent」のチーム。村瀬健プロデューサーと脚本家の生方美久が再びタッグを組み、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、4人の男女が織りなす“友情”と“恋愛”、そしてそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく。演出は、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「silent」で村瀬氏と組んだ高野舞監督が担当する。

物語の主人公は潮ゆくえ(うしお・ゆくえ/多部)、春木椿(はるき・つばき)、深雪夜々(みゆき・よよ)、佐藤紅葉(さとう・もみじ)。年齢も性別も、育ってきた環境も全く違う4人は、それぞれの日常のなかで“友情”や“恋愛”にまつわる人間関係に直面する。「唯一心を許せた異性の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった」「結婚を考えていた彼女を、彼女の男友達に奪われた」「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」「友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」。境遇も考え方も異なる彼らはふとした出来事をきっかけに巡り会い、“友情”と“恋愛”というテーマに自然と向き合っていくことになる。

多部が演じるゆくえは、新潟から上京し、妹と2人で暮らしながら学習塾の講師として働いている女性。子どもの頃から勉強も運動も人間関係も全部がんばってきたが、「がんばると嫌われる」ということも知っており、女友達にあまり本音を出すことができずにいた。「子どもの頃から二人組をつくるのが苦手」だったが、学生時代から1人だけなんでも話せる男友達がいた。恋愛関係に発展することもなく、唯一がんばらなくていい関係でいられる相手だったが、ある日突然、友情関係は終わりを迎えてしまう。

多部は「(ゆくえは)自分の本音をなかなか言えず、人に合わせようとして生きてきました。誰かが何気なく言った些細な一言が心にずっと残っていたり、自分の本音とは裏腹な態度をとってしまったり。そんなことは誰にでも日常的に起こり得ることですし、同じような思いをしている方は、世の中にたくさんいるんだろうなと思っています。そういう意味で共感しやすいキャラクター」だと語る。

脚本を担当した生方は、「silent」で脚本家デビューを飾り、その等身大でリアルなセリフや印象的なシーンで話題をさらった。本作の台本を読んだ多部は、「台詞ひとつひとつがとても魅力的で、独特で、そんな印象に残る台詞をわたし自身も発してみたいと思い、今回、参加させていただきたいと思いました」とコメント。生方を見出し、今作でもタッグを組む村瀬氏も「彼女にしか描けない、彼女だからこそ描ける“友情”の物語」と自信をにじませる。

「いちばんすきな花」は、10月より毎週木曜午後10時から放送。多部、村瀬氏のコメント全文は以下の通り。


多部未華子

◆出演が決まったときの感想や、台本を読んでの印象

脚本家の生方さんが書く台詞ひとつひとつがとても魅力的で、独特で、そんな印象に残る台詞をわたし自身も発してみたいと思い、今回、参加させていただきたいと思いました。これから自分が演じる役がどうなっていくのか、全てのキャストの行く末が気になります。まだ想像がつきません。

◆潮ゆくえという役柄について

彼女は自分の本音をなかなか言えず、人に合わせようとして生きてきました。誰かが何気なく言った些細な一言が心にずっと残っていたり、自分の本音とは裏腹な態度をとってしまったり。そんなことは誰にでも日常的に起こり得ることですし、同じような思いをしている方は、世の中にたくさんいるんだろうなと思っています。そういう意味で共感しやすいキャラクターだと思います。

◆視聴者へのメッセージ

見てくださる皆様の心に留まる作品になればうれしいなと思います。頑張ります。


【プロデュース:村瀬健氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)】

“男女の間に友情は成立するのか?”……この永遠のテーマをいつかドラマにしたい。ずっとそう思っていました。でも、これは物語化するのが非常に難しいテーマです。生方美久さんと出会い、一緒に『silent』を作ったことで、彼女とならこの難しいテーマを面白いドラマにできるんじゃないか?と思いました。

そして“このテーマでやってみませんか?”と提案したところ、想像をはるかに超えるとんでもなく面白い物語を生み出してくれました。しかも“4人主役”という、これもまた僕がいつか挑戦したいと思っていたアイデアを最高な形で生かした、見たことのない新しいドラマになっています。性別も年齢も境遇も違う男女4人、それぞれの“想い”を丁寧に描きながら、4人の“想い”が交錯することで物語が展開していく、今までにないドラマになっていると思います。

しかも、“男女の間に友情は成立するのか?”というドラマを作ろうと思い立ったとき、最初に頭に浮かんだ多部未華子さんをお迎えすることができたのは、このドラマにとって最高の幸せです。少女のような可憐さを持っていて、なのに大人の冷静さも同時に感じさせる多部さんのあの特別な魅力に強くひかれていました。また、どんな役も納得感のある”共感キャラ”にしてみせる説得力のあるお芝居も素晴らしく、いつかご一緒したい!とずっと思っていました。

“男女の間の友情”というテーマを物語化するのにこれ以上ない方だと思っていたので、オファーを受けてくださった時には、あまりにもうれしくてあからさまにガッツポーズをしてしまいました。多部さんのゆくえさん、僕自身が誰よりも楽しみにしていますし、多部さんだからこそ演じられるゆくえに、きっと多くの方が共感してくださることと思います。

“友情と恋”というのは、誰もが感じたことのある永遠のテーマです。それを、ずっと見ていたくなる愛すべき主人公たちの姿を通して、楽しみながら考えてもらえる、そんなドラマにしたいと思っています。多部未華子さんに加え、これ以上ない最高のキャストの皆さんが、あと3人揃って下さっています。それが一体誰なのか? 予想しながら、楽しみにしていただけたらうれしいです。

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