ウェス・アンダーソン監督新作はベニチオ・デル・トロ主演のダークドラマ

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「グランド・ブダペスト・ホテル」や「フレンチ・ディスパッチ　ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」など個性的な登場人物と作り込んだ箱庭のような舞台で知られるウェス・アンダーソン監督が、新境地に挑むことになりそうだ。

最新作「アステロイド・シティ」が全米公開されたばかりのアンダーソン監督だが、ロアルド・ダール原作の短編映画「ザ・ワンダフル・ストーリー・オブ・ヘンリー・シュガー（原題）」のNetflixでの年内配信を控えている。

アンダーソン監督によると、すでに新作映画の準備に取りかかっており、「フレンチ・ディスパッチ」に出演したベニチオ・デル・トロが主演を務めるという。「詳しいことは言えないが、スパイと父娘の関係についての映画で、よりダークなトーンになる」と、アンダーソン監督は仏紙ル・モンドに語っている。

一方、仏誌カイエ・デュ・シネマに対しては、「特にダークな映画を作るつもりだった。だが、この作品に取り組んでいるうちに、別の方向に向かっており、当初の予想よりも暗い作品にはならないだろう」と説明している。いずれにせよ父娘を主人公にした、これまでとは違った作風の作品が期待できそうだ。

「アステロイド・シティ」は9月1日に日本公開。