「私は今、幸せですか?」些細な選択で枝分かれしていく4つの人生を描く 「ジュリア(s)」予告編&ポスター披露
2023年4月5日 12:00
「社会から虐げられた女たち」「ブラック・ボックス 音声分析捜査」のルー・ドゥ・ラージュが主演を務め、「ピアノ調律師」(2010)で第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーが長編監督デビューを飾る「ジュリア(s)」(読み:ジュリアズ)が、5月5日よりシネマート新宿ほかで全国公開されることが決定した。あわせて予告編とポスター、場面写真が披露された。
本作は、ピアニストとしての成功を夢見る主人公ジュリアの人生が、些細な選択の積み重ねによって4つの人生に枝分かれし、交差する様を描いた人生賛歌。ジュリア役をラージュが演じ、ラファエル・ペルソナス、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワら演技派が脇を固めた。
物語の舞台は、2052年のパリ。80歳の誕生日を迎えたジュリアは、これまでの充実した人生に満足しつつも、過去を振り返り、自分が過ごしていたかもしれない別の人生に想いを馳せていた。ピアニストを目指していた17歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り、友人たちとベルリンへ向かった日。もし、バスに乗り遅れなかったら? 本屋で彼に出会ってなかったら? シューマン・コンクールの結果が違ったら? 私が運転していたら? ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれしていった4つの人生。そのどれもが決して楽ではないけれど、愛しい人たちとのかけがえのない日々で満たされていた。
予告編は「人生は偶然の積み重ね? 運命を決める要素は出会い? それとも……最初から決まってる?」というジュリアの言葉で幕を開ける。そして、運命的な出会い、交通事故、些細な選択をきっかけに彼女の人生は枝分かれしていく。幾通りもあった人生の選択肢から選び取った、かけがえのない“今”に繋がるたった1つの人生とはいったいどんなものだったのか。
ポスターには「if あの時あの場所で違う選択をしていたら――?」というキャッチコピーが添えられ、パリ・アムステルダム・ベルリン・NYと様々な場所で枝分かれしていくジュリアの人生が写されている。