若き日のプーチンの大統領選挙PR映像を依頼された監督によるドキュメント「プーチンより愛を込めて」4月21日公開

2023年2月19日 08:00


若き日のプーチンを映し出す
若き日のプーチンを映し出す

ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンの後を継ぎ、2000年に第2代大統領に就任したウラジーミル・プーチン。大統領選挙PR用に撮影を依頼されたビタリー・マンスキー監督が、引退を宣言したエリツィンの指名を受け1999年12月31日、プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った映像を編集したドキュメンタリー「プーチンより愛を込めて」が、4月21日公開される。

若き日のプーチンを映した、カルロビ・バリ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作。大統領選挙活動では控えめな印象のプーチンだが、徐々にベールの奥に隠されていた本性が見えてくる。その過程はまさに心理スリラーの様相だ。自身の後継者としてプーチンを20人の候補者から選んだエリツィンだが、やがて自分が利用されていることに気が付き、丸1年後の自宅でのインタビューでは、プーチンについて「赤」と断言する……。

当時の憲法上の制限から2期で退いたものの、2012年の大統領選で復帰。実質的に、プーチン政権は20年以上にわたり続いている。プーチンはいかにして権力を握り、現在の統治国家を築き上げたのか。プーチン大統領就任後の第2次チェチェン紛争、五輪のドーピング、ウクライナ侵攻のほか、プーチンに逆らった人々の亡命、投獄、謎の死など、今改めてロシアの権力者の実体を考える契機になる一作だ。

4月21日から、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。

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<あらすじ>
1999年12月31日、この日、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンが辞任した。彼は自身の後継者としてウラジーミル・プーチンを指名。大統領選挙までの間、ロシアの新しい憲法、国旗は若き指導者に引き継がれた。プーチン大統領候補の選挙用PR動画の撮影を依頼されたマンスキー監督は、大統領選挙への出馬表明をせず、公約を発表しないまま、名目は違えど“選挙運動”を展開するプーチンの姿を記録していく。ロシア各地へ足を運び、諸問題の解決、第一次チェチェン紛争の"英雄"たちへの慰問や恩師との再会を"演出"したプーチンのPRチームは、国民が抱く彼のイメージを「強硬」から「親身」へと変化させる。マンスキー監督は、オフィシャルカメラマンながら、ソ連時代の旗や国歌が使用されていることに不安を覚え、プーチンに直接斬り込んでいく。1999年と2000年の大晦日、2000年3月26日の開票日当日の、エリツィン元大統領の自宅での貴重映像を辿ることで、プーチンの本当の姿が炙り出されていく。

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