オーストラリア人監督が後世に残す未曾有の悲劇「ペーパーシティ 東京大空襲の記憶」2月25日公開 予告完成
2023年1月26日 12:00
東京ドキュメンタリー映画祭2022観客賞を受賞した映画「ペーパーシティ 東京大空襲の記憶」が2月25日公開される。このほどポスタービジュアルと予告編が披露された。予告編には東京大空襲を体験した、落語一家の林家一門のおかみとしてして知られる海老名香葉子がコメントを寄せている。
1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカ軍の爆撃機が東京を襲撃し、木造の家屋や多くの紙材が密集していた街に火の粉を浴びせた。10万人以上の死者を出し、東京の4分の1が焼失した史上最大の空襲だった。戦争や空襲の記憶が失われつつある今、未曾有の悲劇の体験を後世に残そうとする3人の生存者に肉薄する。監督は東京を拠点にするオーストラリア人映画監督エイドリアン・フランシス。本作が長編ドキュメンタリーのデビュー作となった。
この悲劇で私たちは何を記憶し、なぜ忘れようとしているのか――ロシアによるウクライナ侵攻から1年。戦争の影がしのび込んでくる今、生存者の体験と未来への思いを見つめる1作だ。2月25日にシアター・イメージフォーラムで公開。海老名のコメントは、以下の通り。
【海老名香葉子】
実状を知る素晴らしい作品として戦争の惨事を伝え残してくださいました
体験者は少なくなって参ります 私も90を目の前にしています
東京大空襲についてこの哀しみを心薄くなってしまっているように思われます