ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作「トリとロキタ」3月31日公開
2022年12月23日 12:00
ベルギーの名匠、ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ監督の最新作「トリとロキタ」が2023年3月31日公開される。
パルムドール大賞と主演女優賞をダブル受賞した「ロゼッタ」以降、全作品がカンヌのコンペに出品され、世界中で90賞以上を獲得している監督ダルデンヌ兄弟。少年トリと少女ロキタ、アフリカからベルギーのリエージュへ流れ着いた偽りの姉弟を描く「トリとロキタ」では、彼らの代名詞とも言える、BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇に加え、先の読めないサスペンスを極め、第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を受賞した。
地中海を渡りヨーロッパへやってきた人々が大勢ベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様にベルギー・リエージュへやってきた。トリはまだ子どもだがしっかり者。十代後半のロキタはビザがないため、正規の職に就くことができない。ロキタは祖国にいる家族のために、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。偽りの姉弟としてこの街で生きるふたりは、どんなときも一緒だ。年上のロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定になるロキタを支える。偽造ビザを手に入れるために、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める……。
トリを演じたパブロ・シルズ、ロキタを演じたジョエリー・ムブンドゥともに本作が演技初経験。パブロ・シルズは第39回エルサレム映画祭の国際映画部門審査員特別賞を受賞、ジョエリー・ムブンドゥは新進気鋭の俳優が選ばれる本年度のヨーロピアンシューティングスターに最年少で選出されるなど、カンヌ国際映画祭でのワールドプレミア以降、各国のメディアが絶賛を贈っている。
3月31日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次公開。