銃発砲で撮影監督死亡のアレック・ボールドウィン主演映画、撮影再開へ

Photo by Mark Sagliocco/Getty Images for National Geographic

小道具の銃を発砲したことにより撮影監督が死亡するという痛ましい事件を起こしたインディペンデント映画「Rust（原題）」が、2023年1月に撮影を再開させることが明らかになった。米バラエティが報じている。

事件が起きたのは、21年10月21日。米ニューメキシコ州で行われていた撮影で、俳優アレック・ボールドウィンが西部劇「Rust（原題）」の現場で小道具の銃を発砲すると実弾が放たれ、目の前にいた撮影監督ハリナ・ハッチンズさんの体を貫通後、ジョエル・ソウザ監督の肩に命中した。ハッチンズさんはヘリコプターで病院に搬送されたものの死亡。ソウザ監督はその日のうちに退院している。

捜査当局は、武器担当のハンナ・グティエレス・リードがボールドウィンの銃に実弾を装填していたと断定。撮影現場からは他にも数発の実弾が発見され、安全管理の不備が指摘されている。

制作会社Rust Movie Productionsは10月5日、ハッチンズさんの夫と和解したことを発表。これにより、再開が可能となった。ただし、いまでも犯罪調査が行われているニューメキシコ州ではなく、別の州で行われる公算が高いようだ。

制作会社は、ハッチンズさんの最後の作品を完成させることで哀悼の意を表したいとしている。