高橋海人「Dr.コトー診療所」で新米医師を熱演! 強い覚悟と決意にじませる
2022年10月6日 20:30
「King & Prince」の高橋海人(高ははしごだか)が、吉岡秀隆主演作「Dr.コトー診療所」に出演し、新米医師の織田判斗に扮していることが明らかになった。子どもの頃に母と一緒にドラマの再放送を見ていたそうで、「あの世界観に自分が入れるのか……と思うと、気持ちが高ぶりましたし、自分がいただいた役の重みを受け止めながら、自分にできることを一つ一つ、真剣に熱を持ってぶつかろうと思いました」と強い覚悟と決意で臨んだことを明かした。
初めて医師役に挑んだ高橋が息吹を注いだ織田は、へき地医療の勉強で2カ月にわたり志木那島で過ごす大病院の御曹司。一見チャラそうな見た目と振舞いから島民に受け入れられないが、腕は悪くなく物事を冷静に見る一面も併せ持つ、今作の世界観の中では異色ともいえる役どころだ。
自らの役どころについて、「判斗自身は現実主義でマニュアルに従って今までやってきた人で、それとは対照的に、効率も関係なく島民に対する愛情や優しさで仕事をするコトー先生は判斗からしたらすごく浮世離れしていて……。でも、判斗がただ嫌な奴ではなくて『判斗みたいな人間もいるよな』と共感してもらえるようにと考えながら演じました」と、言葉に熱を帯びる。
メガホンをとった中江功監督は、「柔らかくて真面目な好青年、というのが最初に会ったときの印象です。『コトー』のレギュラー陣はクセも個性も強いベテラン揃いです。こんな繊細なトップアイドルがその中でやっていけるだろうか、と少し不安でした」と振り返る。ただ、「現場に入るとそんな心配はすっかり払拭され素晴らしい化学反応が起きました。一人の役者として、高橋海人にしかできない織田判斗というキャラクターを誕生させてくれたことに感謝しています。『お芝居を真剣にやりたい』と言う言葉に強い意志と野心も感じられました。これからが本当に楽しみな役者です」と高橋の姿勢に太鼓判を押している。
へき地の離島を舞台に、東京から赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と島の人々との関わり合いを通して命の尊さを描く「Dr.コトー診療所」は、累計発行部数1200万部を超える山田貴敏氏の同名漫画が原作。映画では吉岡が16年ぶりに“コトー先生”を演じるほか、柴咲コウが診療所の看護師でコトーと結婚して妊娠7カ月の後藤(旧姓・星野)彩佳に扮する。
さらに時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美というレギュラーキャストが再結集。シーズン2以降、芸能界を引退していた富岡涼が、今作のためだけに俳優復帰を果たしたことも大きな話題を呼んだ。そして、コトーと彩佳と共に診療所で働く看護師・西野那美を生田絵梨花が演じており、高橋とどのように絡んでくるのかにも注目が集まる。映画は、12月16日から全国で公開。
高橋のコメント全文は、以下の通り。
■高橋海人
出演が決まったときは「あの作品に出られるの!?」という気持ちでした。僕が4歳のときに始まったドラマですが、再放送を母と一緒に観ていたので、あの世界観に自分が入れるのか…と思うと、気持ちが高ぶりましたし、自分がいただいた役の重みを受け止めながら、自分にできることを一つ一つ、真剣に熱を持ってぶつかろうと思いました。
僕が演じた判斗とコトー先生は、医療に対しての向き合い方がまったく違って、判斗自身は現実主義でマニュアルに従って今までやってきた人で、それとは対照的に、効率も関係なく島民に対する愛情や優しさで仕事をするコトー先生は判斗からしたらすごく浮世離れしていて…でも、判斗がただ嫌な奴ではなくて「判斗みたいな人間もいるよな」と共感してもらえるようにと考えながら演じました。
僕は自分の中で解決しようと思ってしまうタイプの人間なのですが、現場では、監督をはじめ皆さんが全員揃って、シーン一つ一つを良くするために話しあっていて。しっかりと細かいところまで突き詰めるから、「Dr.コトー診療所」はこれほど人の心を打つのだと感じました。