ジョージ・A・ロメロ「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」4Kリマスター版予告編完成
2022年5月19日 18:00
ジョージ・A・ロメロ監督の長編デビュー作で、ゾンビ映画の原点にして金字塔「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の4Kリマスター版の予告編が公開された。
世界中の名作をレストアしリリースしている米クライテリオン・コレクション社が2016年に監督、共同脚本ジョン・A・ルッソらの監修で4Kデジタルレストアを施した本作は、17年にこの世を去ったホラー映画の巨匠ロメロが友人らと1968年に生んだ長編デビュー作にして、現代のあらゆる「ゾンビもの」の原点・元祖であり、映画史における重要作品だ。サウンドトラックもロメロ監督らの監修で新たに修復され、画も音も鮮明に、かつてない迫力でよみがえった。本作保存のためにジョージ・ルーカスの財団も協力し、貴重なネガは現在、ニューヨーク近代美術館に保管されている。歴史的傑作をスクリーンで楽しめる貴重な機会となる。
兄ジョニーと妹バーバラはある日、父の墓参りに行く。しかし、突如よみがえった死体に襲われジョニーは抵抗するも殺害されてしまう。恐怖と悲しみに襲われながらバーバラが近くの民家に逃げ込むと、そこには他の避難者たちも潜んでいた。頼もしい黒人青年ベンを中心に、ラジオやテレビを頼りに外部の情報を得ながら、安全な場所を求めて逃げようとするが……。
予告編は、“この映画で、全てが変わった――”という言葉の後に、静かながらもどこか不穏な音楽が流れると同時に、父の墓参りへとやってきたバーバラと兄ジョニーが映し出される場面から始まる。そして、何かが起こる予兆のように雷鳴が鳴り響き、「まるで悪夢(ナイトメア)のように頭から離れない」というギレルモ・デル・トロ監督のコメント差し込まれる。4Kレストアによりモノクロ映像で重要視される陰影が際立ち、躍動感や恐怖感がより強調された新たな映像を確認できる。
また現在、一部の劇場&オンラインにて発売中の劇場鑑賞券の特典は“闇夜を生き抜く”ステッカー。暗闇で光を当てると反射する仕様となっている。6月17日から、シネマート新宿・立川シネマシティほか全国順次公開。