是枝裕和監督、初の韓国映画は邦題「ベイビー・ブローカー」！ “国民の妹”の出演も発表

日本を代表する映画監督・是枝裕和が初めて手がける韓国映画「Broker（原題）」の邦題が、「ベイビー・ブローカー」に決定したことを配給のギャガが発表した。また、韓国では“IU”のアーティスト名で人気を博し、女優としても本格的に活動を始めたイ・ジウンが出演していることも明らかになった。

米アカデミー賞で作品賞に輝いた「パラサイト　半地下の家族」に主演したソン・ガンホをはじめ、「MASTER マスター」のカン・ドンウォン、是枝監督が2009年に手がけた「空気人形」に主演したぺ・ドゥナが参加している今作は、是枝監督と韓国の映画人たちが長年構想を温めてきた企画を結実させたオリジナルストーリー。子どもを育てられない人が、匿名で赤ちゃんを預けていく“ベイビー・ボックス”をめぐり、そこで出会っていく人々の姿を描いているという。

(C)藤井保

今回出演が発表されたイ・ジウンは、“IU”名義で老若男女を問わず絶大な知名度と人気を誇り、iTunesソングチャートでは韓国だけでなく他国でも1位を獲得している。BTSとの交流も多く、最近ではSUGAとのコラボ曲「eight」がヒットを記録した。これまでに「国民の妹」「K-POPクイーン」など数々の異名を持ち、グッチやニューバランスのアンバサダーに起用されたことでも話題を呼んでいる。

また、自らが幼くして経験した経済的困難や苦労を踏まえ、慈善活動にも積極的に取り組んでいる。「善行のアイコン」「寄付天使」とも呼ばれ、19年12月には米フォーブス誌が選んだ「アジア太平洋地域の最も優れた慈善家30人」のリストに名を連ねている。

多才な顔を持つイ・ジウンが、女優として活躍の場を広げている。劇場公開映画としては今作が1作目となり、今後は「梨泰院クラス」のパク・ソジュンとともに主演する「ドリーム（仮題）」の公開も待機している。これまでに、多くの女優の魅力を引き出してきた是枝監督の演出により、イ・ジウンのどのような魅力が引き出されているのかにも注目が集まる。

「ベイビー・ブローカー」は、22年に全国で公開。