“最後の日本兵”小野田寛郎さん描いた「ONODA 一万夜を越えて」、仏版アカデミー賞のセザール賞で脚本賞受賞
2022年2月26日 09:00
フランス版アカデミー賞として知られる第47回セザール賞授賞式が2月25日(現地時間)開催され、終戦後約30年の時を経て日本に帰還した小野田寛郎さんを日本人キャストで描いた「ONODA 一万夜を越えて」(アルチュール・アラリ、バンサン・ポワミロ)が、オリジナル脚本賞を受賞した。
監督のアルチュール・アラリが、旧陸軍少尉・小野田寛郎さんについての書籍「ONODA 30 ans seul en guerre」(著:Bernard Cendoron)から着想を得て、映画化。終戦後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島で約30年間を過酷なジャングルの中で過ごした小野田とその仲間のサバイバル生活を描く。遠藤雄弥と津田寛治が小野田の青年期と壮年期をそれぞれ演じ、カンボジアの地で約4カ月の撮影に挑んだ。第74回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」オープニング作品に選出され、高い評価を受けた。
第47回セザール賞で、「ONODA 一万夜を越えて」は作品賞、監督賞など4部門にノミネートされていた。