アカデミー賞出席にワクチン接種証明書不要

写真：AP/アフロ

第94回アカデミー賞授賞式に出席するためのワクチン接種証明書提示が不要になることが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。

2021年4月に開催された昨年のアカデミー賞授賞式は、まだワクチン接種が一般に広まっていなかったことから、会場をロサンゼルスのユニオン駅に移し、小規模で実施。だがその後、ワクチン接種の広がりとともに、ロサンゼルスで屋内のサービスを利用する際にはワクチン接種証明書の提示が義務化されている。

しかし、3月27日（日本時間28日）にハリウッドのドルビーシアターに会場を戻して実施される今年のアカデミー賞授賞式では、ワクチン接種証明書の提示を義務化しない方向で準備が進められているという。そのかわり、当日にPCR検査か抗原検査を受けて陰性であることを証明する必要がある。

2月27日のSAG賞をはじめ、他の主要映画賞の授賞式がワクチン接種証明書と48時間以内の陰性証明書の提示を求めているなか、アカデミー賞授賞式のルールが緩和されているのは、同賞を主催する映画芸術科学アカデミーがより幅広いゲストを招こうとしているためだとみられている。こうしたアカデミーの姿勢に対し、ある業界関係者は「反ワクチン派までも受け入れようとしているのはショッキングだ」と話している。

なお、映画芸術科学アカデミーはアカデミー賞授賞式出席のためのルールをまだ発表していない。