音楽は言葉以上の力を持っている――「クレッシェンド」プロデューサーが語る、公開の意義

2022年1月26日 14:00


合宿を通して交流を深めていく
合宿を通して交流を深めていく

指揮者ダニエル・バレンボイム率いる楽団をモデルに描いた「クレッシェンド 音楽の架け橋」が、1月28日から公開される。長く紛争の続くイスラエルとパレスチナから集った若者たちがオーケストラを結成するという実話を基にした本作について、プロデューサーを務めたアリス・ブラウナーが語った。

ブラウナーは、これまでも「命をつなぐバイオリン」など音楽をテーマにした映画に携わってきた。対立を続けるパレスチナとイスラエルの紛争について、「私はこの地球上に、イスラエルとパレスチナの対立問題の難しさに影響を受けていない人はいないと思います。中東だけでなく、もはやどこにも平和など訪れないのではないかという悲観さえ覚える。そしてその悲観論はまるで、“クレッシェンド”という言葉そのもののように、より強く、日に日に音を増してきています」と話す。

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本作では、対立する楽団員たちが、音楽を通じて徐々にお互いを理解していく姿が描かれており、ブラウナーは「音楽は私たちを一つにし、異なる文化や国籍をつなぎあわせます。言葉以上の力を持っているのです」と音楽の重要さに触れ、「本作の目的は、老若男女の観客がただ平和について語るだけではなく、どのように実現させるかについて考えてもらうことにあります」と本作の意義を強調した。

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あわせて新場面写真が披露され、イスラエルとパレスチナそれぞれ出身の若者たちが合宿を通して交流を深めていく姿をとらえている。

クレッシェンド 音楽の架け橋」は1月28日から全国公開。

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