「SNS用に写真を撮って返品しよ」ミレニアル世代のリアルと虚構を描くアーティストの初監督作「エル プラネタ」予告編

2021年10月25日 18:00


注目アーティストのアマリア・ウルマン長編デビュー作
注目アーティストのアマリア・ウルマン長編デビュー作

2014年にInstagramとFacebookでミレニアル世代のリアルと虚構を鋭く描いたパフォーマンス・アートで注目されたアーティスト、アマリア・ウルマンの長編デビュー作「エル プラネタ」の予告編が公開された。

パフォーマンス・アート「Excellences & Perfections」で一躍時代を象徴するアーティストとなったウルマンは、その後、Gucciのクリエイティブデジタルプロジェクト「#GucciGram」に起用され、 Forbes 30 Under 30「世界を変える30歳未満」30人に選出されるなど、その端正なルックスとファッションセンスを生かした作品を発表し脚光を浴びる。作品は高く評価されており、テート・モダンやホワイトチャペル・ギャラリーにアーカイブされるなど、注目度急上昇中の若手アーティストだ。

そんなウルマン自身が監督・脚本・主演・プロデュース・衣装デザインを務めた初の映画作品は、崖っぷち母娘の虚構にまみれた暮らしを描くもの。このほど公開された予告編では「この靴って返品できるよね」「SNS用に写真を撮って返品しよ」のセリフからスタート。ウルマンの実の母親との共演シーンを中心に、着飾って過ごす彼女たちの日常とその裏側が垣間見える内容で、好きになった人が結婚していることを知らされる場面も収めている。

本作は、サンダンス国際映画祭でのプレミア上映や釜山国際映画祭フラッシュフォワード部門に選出されるなど、リアルと虚構の狭間を描くセルフィ映画(ムービー)として国際映画祭席巻。また、ウルマン監督は、今年開催された第78回ベネチア国際映画祭で新人監督部門審査員を務めている。

エル プラネタ」は、2022年1月14日から渋谷 WHITE CINE QUINTO、新宿シネマカリテほか全国順次公開。

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