「サンダーバード55 GOGO」おなじみの主題歌はどうなる? 樋口真嗣「日本独自に付け加えるかも」

2021年10月2日 13:30


(左から)笠井信輔アナウンサー、樋口真嗣監督
(左から)笠井信輔アナウンサー、樋口真嗣監督

人気SF特撮人形劇「サンダーバード」の完全新作「サンダーバード55 GOGO」のファンイベントが9月30日、都内で行われ、日本版の構成を担当した映画監督の樋口真嗣、リモートで本作の監督・プロデューサーを務めるスティーブン・ラリビエーが出演。「サンダーバード」シリーズの魅力などを語り合った。

日本放送開始55周年を祝して発足された「サンダーバード55周年プロジェクト」。その目玉企画として公開される本作は、本国イギリスの熱狂的なファンのクラウドファンディングによって制作された3話のエピソードを日本公開用に独自に構成した、完全新作の特別版となる。

イベントの司会は、「サンダーバード」のファンだという笠井信輔アナウンサーが務め、開始早々に1960年代当時の“スーパーマリオネーション”と呼ばれる独自の手法を使用した本編メイキング映像が上映された。

ラリビエー監督は「10年前に日本に住んでいました。今イギリスの自宅で1号と5号も一緒にいますよ! FAB(了解)」と流ちょうな日本語で挨拶。当時の撮影手法を完全踏襲して製作したことに「やはり『サンダーバード』といえば、ミニチュア映像であり人形を使用した撮影手法。それ以外で撮影するという選択肢はありません。人形を使って映像を作るのも、物を爆発するのも楽しかった」と振り返った。

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映画「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」などで知られる樋口監督は「なぜ『サンダーバード55 GOGO』の製作にGOサインが出たのかを知りたい。僕らは『ウルトラマン』や『ゴジラ』を作るのに40年もかかったのに……」と質問。ラリビエー監督は「僕には『スーパーマリオネーション』に関するドキュメンタリーを作った実績もあり、『サンダーバード』50周年の際に企画を打診したらOKをもらった。『サンダーバード』を復活させたらファンも喜ぶと思ったんだろう。いざ作ってみたら、それ以上の効果があったけれど」と舞台裏を明かした。

また、ラリビエー監督から日本版について質問された樋口監督は「ラリビエー監督たちがこの映画を作りたいと思った気持ちが素晴らしく、皆さんがこだわったプロセスを見てほしいというのがキモです。ラリビエー監督の物語として出来上がるように構成しています」と構成担当としての責任を口にし、「そして日本での『サンダーバード』と言えば、あの主題歌。それを最後に流したいので、そこだけは日本独自に付け加えるかもしれない」と日本版ならではの構想を口にしていた。

イベントではそのほか、撮影で実際に使われたサンダーバード1号と2号の実物が、東京・国立新美術館で開催中の「庵野秀明展」で展示されることが発表された。「サンダーバード55 GOGO」は22年1月7日全国公開、1月8日からオンライン上映開始。

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