1本の丸太から“悪童”が誕生 イメージ覆す「ほんとうのピノッキオ」新場面写真

2021年9月29日 18:00


美しくも残酷なダークファンタジー
美しくも残酷なダークファンタジー

第93回アカデミー賞の衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたダークファンタジー「ほんとうのピノッキオ」の新たな場面写真が披露された。貧しい木工職人のジェペットが、1本の丸太からピノッキオを生み出す過程を切り取っている。

イタリアの作家カルロ・コロディが1883年に出版し、100年以上にわたり読み継がれる名作児童文学「ピノッキオの冒険」。同作をもとにしたディズニーのアニメーション映画「ピノキオ(1940)」などで広く親しまれ、「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督によるストップ・モーション・アニメや、ロバート・ゼメキス監督による実写映画の企画が進行している。

本作では、「ゴモラ」「ドッグマン」で知られるマッテオ・ガローネがメガホンをとり、「ピノッキオ」の原点に回帰し、無邪気な操り人形に見せかけて、実は行く先々でトラブルを巻き起こす“悪童”ピノッキオにフォーカス。旅の途上に登場する世にも奇妙な生きものたち、人生の不条理や社会風刺を盛り込んだ寓話的なストーリー展開を、圧倒的な映像美で描き出す。

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ガローネ監督は「久しぶりに原作を読んでみた。自分がよく知っている物語だと思い込んでいたけど、驚いたことにまったく知らないストーリーで、覚えていないエピソードもかなりあった。この本を映画化するなら、観客が驚くような方法を見つける必要がある。この物語を知っていると思い込んでいるからね。だから私にとって皆を驚かせる最良の方法は、原作に立ち返ることだった」と、原作に忠実なダークファンタジーを完成させた。

アニメーションでは、星の女神がジェペットの願いを叶えるべく人形に命を吹き込んでいたが、場面写真はジェペット自らピノッキオを誕生させるシーンを切りとっている。ジェペット役は、2002年に製作された「ピノッキオ」で監督&ピノッキオを演じたロベルト・ベニーニが務めている。

ほんとうのピノッキオ」は、11月5日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。

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