“国のない男”がオリンピック選手へ! グオル・マリアルに迫るドキュメンタリー、6月5日公開
2021年3月1日 15:00
難民からオリンピック選手となったグオル・マリアルに迫るドキュメンタリー映画「戦火のランナー」が、6月5日から公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルもお披露目された。
不屈の精神で走り続けるマリアルの人生をとらえた感涙のドキュメンタリー。ビル・ギャラガーが監督を務め、ハリウッド・リポーター誌は「力強く感動的な実話に心をさらわれる!」と絶賛のコメントを発表している。
戦争の続いていたスーダン。8歳のグオル・マリアルの命を守るため、両親は苦悩の末、彼を村から逃がした。しかし、戦場をさまよい歩くグオルは武装勢力に捕まってしまう。走って逃げることに成功し、難民キャンプで保護された彼は、幸運にもアメリカへ移民するチケットを手にすることになった。
高校に入学すると“走ること”で他を圧倒したマリアル。初めて走ったマラソンで、12年ロンドン五輪出場資格を得ることに。そのてん末は、まるで“走ること”が彼の運命だったかのようだった。だが、建国されたばかりの南スーダンには、国内オリンピック委員会がなく、代表する国がない。マリアルの出場は危ぶまれていたが、ここで奇跡が起こる。国際オリンピック委員会(IOC)が“国のない男”といわれたマリアルの個人参加選手としての出場を認めたのだ。やがて彼は、祖国・南スーダンの人々の期待を背負って走り出す。
「戦火のランナー」は、6月5日から東京のシアター・イメージ・フォーラムほか全国順次公開。