VR映画に特化した国際映画祭がオンライン開催! 第1回審査員に園子温、大宮エリー、福田淳
2021年1月20日 12:00
VR映画の上映・コンペティションを行う日本初の国際映画祭「Beyond the Frame Festival(ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル)」(https://btffjp.com/)が、2月12~21日に開催されることが決定。作品上映&関連イベントは、全てオンライン、日本語・英語(同時通訳)にて実施。参加者は、世界中どこにいても参加することが可能だ。
映画の誕生から130年以上経った現在、従来の横型フレーム以外にも縦型、180度、360度と新しいフレームを使用した映画が登場し始めている。本映画祭では、「Beyond the Frame(枠組みを超える)」をテーマに掲げ、横型フレーム映画と異なるフレームで制作されたVR映画にフォーカス。新しい表現を追求するクリエイターたちが世界に羽ばたくきっかけを作ることを目的に、文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」の支援を受けスタートする。
ショーケース方式で、コンペティションを実施。映画祭事務局によって国内外から選ばれたノミネート作品は、会期中、VRコンテンツ配信プラットフォーム「VIVEPORT」(https://www.viveport.com/)および「VeeR」(https://veer.tv/)の協力によってオンライン上映を行い、審査員が3つのカテゴリー「Grand Prix」「VR Story Award」「VR Experience Award」を選出する。受賞作品は、映画祭最終日に行われるクロージングセレモニーでの発表を予定している。
第1回目の受賞作品を決定する審査員には、多彩な顔触れが集結した。ハリウッドデビュー作「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」の公開を控える映画監督・脚本家の園子温、ジャンルレスな活動を行っている作家・画家の大宮エリー、ソニー・デジタルエンタテインメントの創始者であり、ブランド・コンサルタントとしても知られる福田淳氏(株式会社スピーディ社長)が審査を担当。また、映画祭公式ナビゲーターを、3Dモデラー、歌手、小説家とマルチな活動で注目されているVTuber・届木ウカが務めることになった。
「Beyond the Frame Festival」は、2月12~21日にオンライン開催。審査員、ナビゲーターのコメントは、以下の通り。
【園子温】
VRは映像の未来形。だから、私は映画監督という肩書きを超えて、新しい門を開きたい。その道には必ず、目指すべき何かがあるから、この審査員を引き受けた。
身体という「不自由」から抜け出して、脳みその中で旅をする「自由」。
それは、だれも感じたことのない体験だからこそ、VRの進化に期待したい。
【大宮エリー】
時代が全世界的に変わろうとするなか、どんな作品を人は、残したいのか、どんなメッセージを放ちたいのか。興味があります。楽しみにしています。
【福田淳】
グラハム・ベルが発明した電話は、人間の耳の拡張だった。テレビの発明により、視野が拡張されることになる。飛行機と車の発明は、人を瞬時に移動させる能力をもたらせたが、実は途中にある風景を省力させ、体験を消失させた。VRは、映像の最新テクノロジーではない。VRは、体験を拡張させる新しいメディアなのである。
【届木ウカ】
この度、Beyond the Frame Festivalの公式ナビゲーターに就任しました! 届木ウカです。
バーチャルの世界で生きる者として、VRの様々な表現の発展を応援します。