画びょうにガラス玉…異物を飲んで快楽を得る主人公 ヘイリー・ベネット主演「Swallow」21年1月1日公開

2020年11月13日 19:00


「“欲望”をのみこんでゆく――」
「“欲望”をのみこんでゆく――」

異物を飲みこむことで満足感を得る女性を描いた、ヘイリー・ベネット主演の衝撃作「Swallow」(原題)が、「Swallow スワロウ」の邦題で、2021年1月1日に公開されることがわかった。あわせて、今にも画びょうを飲みこみそうな主人公ハンター(ベネット)をおさめた日本版アートワークと、場面写真もお披露目された。

カーロ・ミラベラ=デイビス監督が、強迫性障害により手洗いを繰り返すようになった自身の祖母からヒントを得て、ショッキングな物語を創出。結婚、妊娠、夫や義父母からの重圧により孤独を深めていくハンターが、異物を飲みこむことで、自分を取り戻していく。

ガール・オン・ザ・トレイン」「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」(上映中)などで知られるベネットは、本作での熱演が評価され、19年のトライベッカ映画祭の主演女優賞を獲得。カナダのファンタジア国際映画祭(監督賞、脚本賞受賞)、スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(国際批評家賞、最優秀演技賞)など、世界の名だたる映画祭で多数の賞を受賞した。

完璧な夫、美しいニューヨーク郊外の邸宅……誰もが羨む暮らしを手に入れたハンター。しかし、夫は話を真剣に聞いてくれず、義父母からも蔑ろにされ、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。やがて、ハンターの妊娠が発覚。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母とは対照的に、彼女の気持ちは沈んでいく。ある日、ハンターは衝動に駆られ、ガラス玉を飲み下してしまうが、痛みとともに、得も言われぬ充足感と快楽が訪れる。異物を飲みこむことで多幸感に満ちた生活を手に入れた彼女は、より危険なものを口にしたいという欲望に取りつかれていく。

アートワークは、物憂げな表情を浮かべるハンターの口元で、画びょうが銀色に妖しく輝くさまを活写。「“欲望”をのみこんでゆく――」という不穏なコピーがあしらわれている。

Swallow スワロウ」は、21年1月1日から新宿バルト9ほか全国公開。R15+。

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