ジャ・ジャンクー監督、コロナ禍の世界を背景にした短編映画「来訪」を無料公開

2020年4月25日 08:00


新型コロナ感染拡大による“隔離生活”に焦点を当てている
新型コロナ感染拡大による“隔離生活”に焦点を当てている

[映画.com ニュース] 名匠ジャ・ジャンクーが、コロナ禍の世界を背景にした短編作品「来訪」(英題:VISIT)を、中国のWEBサイトで公開。日本では、YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=s5mivQxji8A)で披露されている。

同作は、ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭の短編映画プロジェクト「Species of Spaces」の第2弾として誕生したもの。同プロジェクトでは、新型コロナウイルス感染拡大の状況下における“隔離生活”に焦点を当てた5作品が製作され、ジャ監督はスマートフォンを駆使して「来訪」を完成させた。

「来訪」は、ある映画の打ち合わせを題材にした内容。今後の映画業界の動向、手洗い、ソーシャルディスタンスなどに言及されている。約4分の本編では、花瓶に生けられた花、窓の外に広がる空をカラーで表現し、その他の事物は全てモノクロ映像として活写。ラストシーンは、16年に日本で公開された名作「山河ノスタルジア」を連想させる仕上がりになっている。

ジャ監督は、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに応じた際に「今回の短編映画プロジェクトは生命の勝利を象徴している。どんなに大変な時期だとしても、我々の考えは、映画を通して自由に表現できる。映画は我々を繋げる」と発言。さらに「世の中には戦争を経験した映画監督とそうでない監督がいると言われている。おそらく数年後、新型コロナウイルス時代を経験した監督と、そうでない監督がいるとも言えるだろう。この災難は我々に考える時間を与え、必ず新しい映画文化を作るでしょう」とコメントを寄せている。

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