イーサン・ホーク主演の二コラ・テスラ伝記映画は8月7日に米公開
2020年4月13日 11:00
[映画.com ニュース] インディペンデント映画の配給を手がけるIFCフィルムズが、イーサン・ホーク主演で天才科学者ニコラ・テスラの生涯を描く伝記映画「テスラ(原題)」の北米配給権を獲得した。米バラエティが独占で報じている。
今年のサンダンス映画祭でプレミア上映され好評を博した本作は、交流送電システムや蛍光灯、テスラコイルといった数々の革新的発明で知られる現クロアチア出身の物理学者で電気技師、ニコラ・テスラ(ホーク)のアメリカ移住後に焦点を当てる。発明王トーマス・エジソンとの確執や自身が掲げる理想主義とアメリカ産業主義の衝突など、苦悩と葛藤に満ちた人生を描くという。
キャストには、のちにアメリカ初の送電システムをめぐり、”電流戦争“と呼ばれる一大バトルを繰り広げることになるライバル発明家のエジソン役のカイル・マクラクランを筆頭に、ロックバンド「U2」のボノを父に持つ注目の若手女優イブ・ヒューソン、「アド・アストラ」のドニー・ケシュウォーズ、「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」のジョシュ・ハミルトン、ジム・ガフィガン、レベッカ・デイアン(「クローズド・ガーデン」)ら個性豊かな俳優陣が結集している。
「エクスペンダブルズ」シリーズの米ミレニアム・メディア製作による本作でメガホンをとるのは、過去に「ハムレット」(2000)でホークとタッグを組んだことのあるマイケル・アルメレイダ監督。プロデューサーとしてユリ・シンガー、クリスタ・キャンペル(「ランボー ラスト・ブラッド」)、ラティ・グロブマンが名を連ねる。
第87回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされた「6才のボクが、大人になるまで。」(14)や、監督・共同脚本を務めたカントリー歌手ブレイズ・フォーリーの伝記映画「Blaze(原題)」(18)など、ホークと長年にわたりパートナーシップを結んできたIFCフィルムズ。今作に関して、「イーサンの作品はいつでも大歓迎。マイケル・アルメレイダ監督、そしてイーサンをはじめとする素晴らしいキャストが織りなすユニークで心に響く本作をこの夏、全米の観客にお届けするのが待ち切れません」というコメントとともに、全米公開が8月7日に決定したことを発表した。
プロデューサーを務めるシンガーは、「この映画の脚本が書かれたのは、今から37年前。実に長い道のりでしたが、ミレニアムとIFC、イーサン・ホークという最強チームのおかげでようやく実現にこぎつけられたことを、大変嬉しく思っています」と喜びを語っている。