ベルリン映画祭で2冠 ハンディキャップを持つ主人公の自己発見と成長を描く「37セカンズ」予告

2019年12月9日 13:15


ロサンゼルスを拠点に活動するHIKARI監督の長編デビュー作
ロサンゼルスを拠点に活動するHIKARI監督の長編デビュー作

[映画.com ニュース]ハンディキャップを持つ女性の自己発見と成長を描き、第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞とCICAEアートシネマ賞を受賞した人間ドラマ「37セカンズ」の公開日が2020年2月7日に決定。このほど予告編とポスタービジュアルがお披露目された。

18歳から渡米して映画を学び、ロサンゼルスを拠点に活動するHIKARI監督の長編デビュー作。主人公と同じく出生時に数秒間呼吸が止まったことによる先天性脳性麻痺を抱えながらも社会福祉士として活動していた佳山明が、約100名の応募者のオーディションから主演に抜てきされた。母親役を神野三鈴、主人公の挑戦を支えるヘルパー・俊哉役を大東駿介、友人・舞役を渡辺真起子がそれぞれ演じる。

37秒間仮死状態で産まれたために脳性麻痺になった貴田夢馬(ユマ)は、異常なほどに過保護な母親のもとで車椅子生活を送りながら、漫画家のゴーストライターとして空想の世界を描き続けていた。自立するためアダルト漫画の執筆を望むユマだったが、リアルな性体験がないと良い漫画は描けないと言われてしまう。ユマの新しい友人で障がい者専門の娼婦である舞は、ユマに外の世界を見せる。しかし、それを知ったユマの母親は激怒する。

予告編は過保護な母親と閉ざされた場所から抜け出し、初めて自分の意思で外の世界へと飛び出そうとする主人公ユマの姿を切り取ったもの。アメリカの音楽祭「SXSW」に2年連続出演し、「Forbes Japan」(2018年10月)で、“世界を変える30歳未満30人の日本人”に選出された女性4人組ユニット「CHAI」が楽曲「N.E.O.」を提供している。

37セカンズ」は、2020年2月7日から、新宿ピカデリーほか全国順次公開。

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