Netflixの加入ペースが鈍化 料金アップが原因?
2019年7月24日 12:00
[映画.com ニュース] 米ストリーミング大手Netflixの契約者数の伸びが鈍化していると、米ハリウッド・レポーターが報じている。
同社の発表によると、6月30日までの第2四半期決算の新規契約者数の予想は500万人だったが、実際には270万人となった。アメリカ国内に限定すると、13万人のマイナスとなったという。なお、全世界での契約者数は1億5100万人だ。
今期の契約者数は世界のほとんどの市場で予想を下回っているが、月額料金を値上げしたところほど大きな影響が出ている。アメリカでは、5月から13ドルに値上げを行っている。
値上げに加えて、第2四半期に配信を開始した「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」「マーダー・ミステリー」「いつかはマイ・ベイビー」「ボクらを見る目」といったオリジナルコンテンツが、契約者数の増加にあまり寄与しなかった。ただし、7月1日からの第3四半期では、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「ザ・クラウン」「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」といった人気ドラマの新シーズンが配信開始となるため、同社は700万人増を予想している。
今後はワーナーメディアの「HBO Max」、ウォルト・ディズニーの「Disney+」といった新たなストリーミングサービスがローンチするため、「ストリーミング戦争」が勃発すると言われている。同社のリード・ヘイスティング最高経営責任者は、「消費者が通常のテレビからストリーミングにより素早く移行することになる」と前向きなコメントをしている。