名曲に乗せて“ボサノバの神様”を追う「ジョアン・ジルベルトを探して」予告編
2019年6月27日 06:00
[映画.com ニュース]「イパネマの娘」「想いあふれて」などで知られ、ボサノバの神様と称されるブラジルの伝説的ミュージシャンの行方を追った音楽ドキュメンタリー「ジョアン・ジルベルトを探して」の予告編が公開された。
公開された予告編では、ジョアン・ジルベルトの代表曲「デサフィナード」や「オバララ」の楽曲に乗せて、ジョルジュ・ガショ監督が、ジョアンを探し、リオ・デ・ジャネイロの街を訪ね歩く姿が映される。場面写真でもイパネマビーチなどリオの名所をはじめ、若きジョアンが過ごしたヂアマンチーナに至るまでブラジルの美しい風景の数々が印象的だ。
卓越したギター演奏と甘美な歌声で世界中の音楽ファンを魅了したジョアン・ジルベルトは、2008年8月のリオのコンサートを最後に、公の場に姿を現すことがなくなってしまった。それから10年、ドイツ人ジャーナリストのマーク・フィッシャーは、ジルベルトに会うためにブラジルに向かったが、結局会うことはかなわなかった。その顛末を記した本が出版される1週間前、フィッシャーは自らの命を断ったという。彼の旅に強く共鳴したフランス生まれでブラジル音楽をこよなく愛するガショ監督が、フィッシャーの夢を実現させるため、ジルベルトゆかりの人びとや土地を訪ねていく。本編では、ジョアンの元妻である歌手のミウシャや、マルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートなどブラジルを代表する有名ミュージシャンも多数登場する。
「ジョアン・ジルベルトを探して」は、8月24日から、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。