クリント・イーストウッド新作、ポール・ウォルター・ハウザーが主役に抜てき
2019年6月17日 11:00
[映画.com ニュース] アトランタ五輪爆破テロ事件を題材にした米ワーナー・ブラザース製作、クリント・イーストウッド監督の新作「Richard Jewell(原題)」に、ポール・ウォルター・ハウザーが主役として抜てきされた。
ハウザーは、これまでスパイク・リー監督「ブラック・クランズマン」で白人至上主義団体のメンバー役、マーゴット・ロビー主演「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」でナンシー・ケリガンを襲撃するショーン・エックハルト役を演じている。
イーストウッド監督の新作は、1996年のアトランタ五輪開催中に偶然爆弾を発見したことで、人生を大きく狂わされた警備員リチャード・ジュエル氏の実話を描く。巡回中に爆弾の入った不審なリュックサックを見つけ、多くの犠牲を未然に防いだとして一度は英雄扱いされたジュエル氏だったが、不可解な点があるとしてマスコミでテロ容疑者扱いされ事態は一転。のちに真犯人が捕まり無実は証明されたものの、報道によって人生を踏みにじられたジュエル氏は、2007年に44歳の若さで心臓発作により死去した。
米Deadlineによれば、ハウザーがジュエル役で主演。また、サム・ロックウェルがジュエルの弁護士役に決定している。脚本は「キャプテン・フィリップス」のビリー・レイが執筆。当初主演を務める予定だったジョナ・ヒルとレオナルド・ディカプリオ、ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、イーストウッドが共同で製作を手がける。
ハウザーは、今年のサンダンス映画祭で注目を集めた米アマゾン・スタジオ製作のコメディ映画「Late Night(原題)」(エマ・トンプソン主演、ミンディ・カリング脚本・出演)に出演しており、同作は6月14日から全米公開。