蒼井優、「長いお別れ」で“大先生”山崎努との共演に「すごく意義がある」

2019年6月1日 18:59


欠席した山崎努のパネルを挟む 竹内結子と蒼井優
欠席した山崎努のパネルを挟む 竹内結子と蒼井優

[映画.com ニュース] 映画「長いお別れ」の公開記念舞台挨拶が6月1日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、出演の蒼井優竹内結子松原智恵子北村有起哉蒲田優惟人中野量太監督が登壇した。

湯を沸かすほどの熱い愛」の中野監督の最新作で、認知症になった父親とそれを見守る家族の7年間を描く。父親役の山崎努はスケジュールの都合で欠席し、「公開を祝う祭りに参加できないのが残念です。原作小説を読んで、これは映画になる、昇平役は僕にくると思っていたら、しばらくして中野監督の準備稿が届きました」との手紙を寄せ、ステージには等身大のパネルが登壇者の間に置かれた。

次女役の蒼井は、山崎の著書「俳優のノート」が役者としてのバイブルだと明かし、「10代の終わり頃に買って、線を引きながら学びました。10年以上を経て大先生と共演できたことは、ものすごく意義がある」と感慨深げ。長女役の竹内も、「父と母の“んーっ”と、旦那とのやり取りの“んーっ”などが詰まっています。父の言葉の余韻を楽しんでほしい」と観賞前の観客を気遣いながらPRした。

だが、妻役の松原が「お父さんと心を通わせるところがいっぱいある。いくつになっても、私にプロポーズしてくれるんです」とあっさりネタばらし。その天然ぶりに、竹内が「お母さん、私が必死でこらえていたところよ」と笑いながらいさめた。

中野監督は、「映画を見た山崎さんから『こびずに堂々とした立派な映画だ』と言われたのがうれしかった」と感激の面持ち。そして、「認知症を描いているが、暗くてつらいだけの映画ではありません。笑えるし、ちょっと泣いちゃうところもあると思う。今、撮らなければいけないと思った、新しい認知症映画を楽しんでほしい」と訴えた。

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