長渕剛、20年ぶり主演映画「太陽の家」に手応え十分「いいなあって、涙が」
2019年4月25日 14:45
[映画.com ニュース] シンガーソングライターの長渕剛が20年ぶりに主演する映画「太陽の家」のキャスト発表会見が4月25日、都内で行われた。神技的技量を持つ大工の棟梁・川崎信吾を演じる長渕の妻役の飯島直子、その娘の山口まゆ、信吾がお節介を焼くシングルマザーの広末涼子、その息子の潤浩(ゆんほ)、大工の弟子の瑛太と権野元監督が登壇した。
クランクインから3週間余りが過ぎ、長渕は「久しぶりの現場だけれど、最高ですね。やっぱりファミリーですよ」と満足げ。続けて「ひとつの台本に、それぞれがいろいろな思い、情熱、愛を抱いて来られる。それを権野監督が調整しながら、ライブで血が入っていく。そういった家族愛に包まれながら、カットがかかった直後に『いいなあ』って涙がこぼれそうになったこともあった」と振り返った。
飯島は、「破天荒な夫を優しく、温かく見守る役ですが、実は夫を手のひらで転がしています。長渕さんを転がせるなんて…」と破顔。公開されたメイキング映像では夫をビンタするシーンがあったが、長渕は「あれ、3発目なんですよ。別に痛くはないけれど、バシーンって入りましたね。飯島さんが等身大で来られたので、人生がもう1回あったらなと思いました」と身振りを交えながら、うれしそうに説明した。
広末は、「チャーミングな方で、あるシーンで自分ではできない目を疑うような動きをされて、それが可愛くて素敵でした」と長渕の意外な一面を告白。小学生の頃から長渕の音楽を聴き、2年ほど前に会ってからは食事やトレーニングを共にしている瑛太は「剛さんの生きざまを見て、弱い自分が出てきた時もはい上がっていかなきゃいけないという生活をずっと続けてきた。いつも強く、優しく立っていて、父親はこういう人であってほしいと思わされる」と心酔ぶりを披露した。
共演者の称賛の嵐に、長渕は照れながらも「信吾はお節介で、妻とは中学から恋愛を重ね…」と作品の詳細を話し始めた。瑛太が「ちょっと、剛さん」、権野監督も「冒頭の15分(の内容)は話しましたね。いつ、止めようかと思っていた」というほどの冗舌ぶりだった。
クランクアップは5月初旬予定で、権野監督は「普遍的ではあるが、新しい家族の形を見せたい。いいものがお届けできると思う」と自信ありげ。長渕も、「チープな言い方かもしれないが、ただただ泣いて、ただただ笑って、見終わった後に誰かと手をつなぎたくなる、そんな映画です」と言葉に力を込めた。
「太陽の家」は、2020年に公開される。