松本穂香主演「わたしは光をにぎっている」に渡辺大知、徳永えり、吉村界人らが出演!

2019年4月19日 06:00


「四月の永い夢」を手かげた中川龍太郎監督の最新作
「四月の永い夢」を手かげた中川龍太郎監督の最新作

[映画.com ニュース]「四月の永い夢」で知られる中川龍太郎監督がメガホンをとり、松本穂香が主演する「わたしは光をにぎっている」の追加キャストが発表され、渡辺大知徳永えり吉村界人光石研樫山文枝が出演することがわかった。

20歳の宮川澪(松本)は両親を早くに亡くし、長野・野尻湖のほとりにある民宿を祖母と2人で切り盛りしていた。しかし、祖母の入院を機に民宿を閉めざるをえなくなり、澪は父の親友・京介を頼って上京。彼が経営する都内の銭湯に居候しながら仕事を手伝うことになった。銭湯の常連客たちと次第に親密になっていく澪だったが、やがて区画整理のため銭湯が閉店することを知る。

渡辺と徳永が演じることになったのは、銭湯の常連客。映画監督の夢を持つ緒方銀次役の渡辺は「新しくひとに出会ったとき、なにをしてもらったわけじゃなくても、大層な言葉を交わしたわけじゃなくても、すごく大切なものをもらえた気になる時ってあると思います。この映画はそういう時間の連続で出来ていて、主人公の澪ちゃんがほんの少しずつ成長していく姿をとても繊細に描いている作品だと思います」と説明。一方、会社員の島村美琴に扮する徳永は「脚本を読ませて頂いた時に、日常の何気ないことが、人との関わり合いが、誰かの踏み出す小さな一歩に繋がるのだと改めて感じ、その儚く繊細で柔らかな空気感を大切に、撮影に臨もうと思いました」と振り返っている。

美琴の恋人・新井稔仁役として参加した吉村は「今作は、こういうことが言いたいんだ! とかではなくディランのような映画だと、感じました。言葉に表すのは難しく風情をまとって進んでいきながら、言いたいことは風の中にある、という印象でした」と述懐。「現場は全員笑いながら淡々と進んでいました。その渦中で龍太郎くんがどしっと立って全員を仕切っていて本当にすごいなと感じまして、あまり褒めたくはないけど、それは龍太郎くんが現場にいるすべての方に愛を持ってそこに存在しているからなんだと思いました」と中川監督にと厚い信頼を寄せていたようだ。

銭湯の店主・三沢京介役の光石は、中川監督が「6~7年前、『僕、ビックな監督になります!』と台本を携え、出演交渉してくれた」と明かし「そして今回、また呼んで頂いた現場では、スタッフの数も予算も数倍に。台本もビジョンをしっかり持った揺るぎない世界観。そして何より、明確な判断、的確な指示を出す本当にビックになった中川監督が居ました!」としみじみ。澪の祖母・宮川久仁子役として参加を果たした樫山は「夜明けの野尻湖の風景は幻想的で美しく、映像詩人である中川龍太郎監督の世界観にぴったりの風景に身を置けて幸せでした」「若者が未来の映画を作っていくんだという姿にとても感動したのを覚えています」とコメントを寄せている。

わたしは光をにぎっている」は、第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品されている。2019年内に公開。

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