復しゅうの鬼と化すジャッキー・チェン、笑顔封印した“必死”のアクション
2019年4月14日 12:00
[映画.com ニュース]世界的アクションスターのジャッキー・チェンが、冷徹な復しゅう鬼をシリアスに演じた「ザ・フォーリナー 復讐者」の本編映像が、このほど披露された。チェンがおなじみの笑顔を封印し、コミカルさも排した“必死”のアクションに挑むさまを、まざまざと映し出している。
怒らせてはいけない人を、怒らせてはいけない。英ロンドンでレストランを経営するクァン(チェン)は、慎ましく平穏な生活を送るなか、高校生のひとり娘が無差別テロで命を奪われてしまう。復しゅうの炎に焼かれ、激しく、しかし静かに身を焦がしていくクァン。犯人を探すうち、北アイルランド副首相のリーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)にたどり着く。
ヘネシーは、官僚時代に抱えた“ある問題”におびやかされていた。クァンの犯人を追うあくなき執念が、かつてアメリカの特殊部隊に身を置いていたことを浮き彫りにする。次第に明らかになる2人の過去。敵か、味方か、孤独な男たちの戦いは、想像もしない結末へと向かっていく。
メガホンをとったのは、「007」シリーズの中でも最高傑作との呼び声の高い「007 ゴールデンアイ」「007 カジノ・ロワイヤル」を手がけたマーティン・キャンベル監督。ジェームズ・ボンド役で世界的人気を博したブロスナンが共演し、脚本は「ダイ・ハード4.0」「エネミー・オブ・アメリカ」のデビッド・マルコーニ、音楽は「ドライヴ」「オンリー・ゴッド」のクリフ・マルティネスが担当している。
映像には、チェンが民家で暴れまわる様子が収められている。キャンベルは、クァンの軍人としての過去を戦闘スタイルに反映させたといい、「昔の映画に出てくるような空手の技は使いたくなかった。テーブルクロスをひきぬいて、敵の頭に巻きつけるみたいなやつだよ。そういうのは、この作品には使いたくなかったんだ。だから、僕らは軍隊の戦闘スタイルや、接近戦の技に注目した」と語っている。
「ザ・フォーリナー 復讐者」は、5月3日から全国で公開。