ジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画がカンヌ映画祭オープニング作品に
2019年4月12日 11:00
[映画.com ニュース]ジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画「ザ・デッド・ドント・ダイ(原題)」が、5月14日(現地時間)に開幕する第72回カンヌ国際映画祭のオープニング作品に決定したと、米バラエティが報じた。
平和な田舎町で死人が次々とゾンビとして蘇り、住人たちが対応に追られるというダークコメディで、ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、クロエ・セビニーが保安官を演じるほか、ティルダ・スウィントン、セレーナ・ゴメス、スティーブ・ブシェーミ、ロージー・ペレス、ダニー・グローバー、イギー・ポップ、トム・ウェイツと豪華キャストが顔をそろえる。
オフビートな作風が特徴のジャームッシュ監督がゾンビ映画とは意外に思われるかもしれないが、これまでに西部劇「デッドマン」、吸血鬼映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」、クライム映画「ゴースト・ドッグ」など数々のジャンル映画に挑戦している。
ジャームッシュ監督といえば、長編第1作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」がカンヌ映画賞で新人監督賞にあたるカメラドール賞を受賞し、「ブロークン・フラワーズ」がグランプリ、短編作品を集めたオムニバス「コーヒー&シガレッツ」がパルムドール(短編)を受賞するなど、カンヌの常連として知られている。他にも「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」「デッドマン」「ゴースト・ドッグ」「パターソン」がコンペティション部門に出品している。
今年の審査委員長はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(「レヴェナント 蘇えりし者」)で、正式ラインナップは4月18日に発表予定。