来年のアカデミー賞作品賞ノミネートを予想　米LAタイムズ紙が早くも8作品を紹介

2019年3月6日 16:00

［映画.com ニュース］　「グリーンブック」（ピーター・ファレリー監督）の作品賞受賞で第91回アカデミー賞が幕を閉じたばかりだが、米ロサンゼルス・タイムズ紙は早くも来年のアカデミー賞の有力候補を紹介している。

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが共演する「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」（クエンティン・タランティーノ監督）をはじめ、トム・ハンクスが子ども向けの長寿番組で司会を務めたフレッド・ロジャースを題材とした伝記映画「A Beautiful Day in the Neighborhood（原題）」、エマ・ワトソン、シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープというオールスターキャストで映画化する「若草物語」、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ共演、マーティン・スコセッシ監督の「ジ・アイリッシュマン」など、計8作品がリストアップされている。

ロサンゼルス・タイムズ紙が選ぶ2020年のアカデミー賞有力候補8本は以下の通り。

タイトル：The Farewell（原題）
出演：アウクワフィナ、Zhou Shuzhen、Diana Lin、ツィ・マー
監督：Lulu Wang
概要：今年のサンダンス映画祭で注目を集めたインディペンデント映画。祖母が肺がんであることを知った中国系の家族が、本人からその秘密を守ろうとするストーリー。

タイトル：ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド（原題）
出演：レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー
監督：クエンティン・タランティーノ
概要：1960年代後半のハリウッドを舞台に、西部劇ドラマの元人気スター（ディカプリオ）と、そのスタントマン（ブラッド・ピット）を軸に物語がつむがれる。カルト指導者チャールズ・マンソンを信望する“マンソン・ファミリー”による殺害事件がストーリーに絡むようだ。

写真提供：アマナイメージズ

タイトル：ザ・ゴールドフィンチ（原題）
主演：アンセル・エルゴート、アナイリン・バーナード、ジェフリー・ライト、サラ・ポールソン、ニコール・キッドマン
監督：ジョン・クローリー
概要：ピューリッツァー賞受賞小説を、「ブルックリン」のクローリー監督が映画化。テロ事件で母を失ったことをきっかけに、犯罪に巻き込まれることになる若者（エルゴート）の物語。

タイトル：A Beautiful Day in the Neighborhood（原題）
主演：トム・ハンクス、マシュー・リス、クリス・クーパー
監督：マリエル・ヘラー（「ある女流作家の罪と罰」）
概要：アメリカの子ども向け長寿番組「Mister Roger's Neighborhood」で司会を務めたフレッド・ロジャースを題材とした伝記映画。ロジャース（ハンクス）と、実在のジャーナリスト、トム・ジュノー（リス）の友情を軸に展開する。

タイトル：Queen & Slim
主演：ダニエル・カルーヤ、ジョディ・ターナー＝スミス、ボキーム・ウッドバイン
監督：メリーナ・マツーカス
概要：最初のデートで警察官を殺害してしまった黒人カップルが、キューバへの逃亡を図るというストーリー。脚本は「レディ・プレイヤー1」でヘレン・ハリス役を演じたレナ・ウェイス。

タイトル：Little Women（原題）
主演：シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープ、ローラ・ダーン
監督：グレタ・ガーウィグ
概要：「レディ・バード」でブレイクしたガーウィグによる監督第2弾。ルイザ・メイ・オルコットによる永遠のベストセラー「若草物語」を、どのように映画化するのかに注目が集まる。

タイトル：ジ・アイリッシュマン（原題）
主演：ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、アル・パチーノ
監督：マーティン・スコセッシ
概要：伝説的なマフィア、ラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋フランク・“アイリッシュ”・シーランの人生を描く作品。シーランは75年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺害に関与したと告白している。

タイトル：Uncut Gems（原題）
主演：アダム・サンドラー、ラキース・スタンフィールド、イディナ・メンゼル
監督：ジョシュ・サフディ＆ベニー・サフディ
概要：「神様なんかくそくらえ」「グッド・タイム」のジョシュ＆ベニー・サフディ兄弟監督による新作。借金返済を迫られた宝石店オーナー役を、サンドラーが演じている。