古川雄大「下町ロケット」で“嫌なやつ”熱演も実は農業男子

2019年1月3日 08:00


更なる飛躍を誓う古川雄大
更なる飛躍を誓う古川雄大

[映画.com ニュース] 俳優・古川雄大のTBS系ドラマ「下町ロケット」での熱演が、大きな話題を呼んでいる。1月2日に特別編が放送されたばかりだが、古川は第6話から登場。立川談春演じる殿村には横柄な態度を取りながらも、上司には媚を売る農林業協同組合の吉井浩に扮した。

吉井は大農家の三男で、農林協に所属する職員。農林協を通さずにスーパーや個人客と直接取引する殿村を目の敵にしており、甘やかされて育ったためにあらゆる物事を軽視し、「米なんて食えればいい」と不遜な態度を取っていた。圧力をかけ続けていた殿村に、最終的に一蹴されている。

そんな役どころに対し、古川は「吉井という役と向き合うときに、殿村さんにとって吉井や稲本という存在があってこそ、米作りへの愛情や信念が強くなってもらえるような存在でありたいと思いました」と胸中を明かす。それもそのはずで、古川は長野県高山村出身。実家は果物農家をしていたこともあったそうで、幼少期は休日になると家族総出で畑を手伝い、一生懸命働く祖父母、両親の背中を見てきたからこそ農業は身近な存在だった。

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「この農林協職員という役をいただいた時は縁を感じたと同時に、農業の大変さ、天候によって収穫に差が出てしまうことなど、実際にドラマでも描かれていることを間近で見てきたので、心苦しさもありました。愛情を注いだら注いだ分だけのお米や果物が収穫できることも事実だと思いますし、ドラマを見て少しでも農業に興味を持ってくださる方がいてくれたら嬉しいなという思いで挑みました」。

昨年は、アーティストデビュー10周年ライブなどもあり、「とても濃い1年を過ごしました」と述懐。なかでも、「『モーツァルト!』のヴォルフガング役は、僕にとって大きな挑戦だったので、とても色濃く残っています。どの作品も、常に挑戦する姿勢を保てたのは大きな収穫です。無難にいくのではなく、常に何かを模索していた1年でした。それはこの先、どの作品をやる上でも変わらずにいたいと思っています」とストイックな眼差しを注ぐ。

今年は「ずっと憧れ、目標にしていたミュージカル『エリザベート』のトート役をやらせていただきます。またひとつ、大きな挑戦が待っています。常に挑戦する姿勢は変わらず、2019年はより成長できる1年にしたいと思っています」と抱負を語る。さらに、「芝居、歌の技術的な上達はもちろん、人間としても成長できるように意識していけたらと思いますと飛躍を誓った。

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